ジャンル 芸術の世界

中野校

浮世絵史―初期から鳥居清長まで

  • 春講座

佐藤 康宏(東京大学名誉教授)

曜日 水曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・05月07日 ~ 06月11日
(日程詳細)
05/07, 05/14, 05/21, 05/28, 06/04, 06/11
コード 310405
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・美術史の考え方に対する理解を深める。
・浮世絵の重要な作例を知る。
・浮世絵の技法や発想法についての知識を身につける。

講義概要

2025年のNHK大河ドラマの主人公は不世出の版元蔦屋重三郎(1750―1797)だそうで、多くの江戸文藝や浮世絵の愛好家とともに私もたいへん楽しみにしています。
ただ、18世紀後半に蔦重が活躍するまでに、浮世絵はそれなりに長い歴史を持っていました。そこで17世紀におけるその始まりから18世紀半ばの美人画のエース鳥居清長まで、代表的な絵師を中心に、蔦重以前の浮世絵の変遷をたどろうと思います。主題・形式・技法・様式とともに「見立て」・「やつし」といった発想法についてスライドを使って説明します。実は蔦重以前の浮世絵版画の版元に関してはわかることが少ないのですが、なるべく流通の問題にも触れるつもりです。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/07 浮世絵の始まり  
2 05/14 菱川師宣  
3 05/21 初期鳥居派、奥村政信など  
4 05/28 鈴木春信  
5 06/04 勝川春章  
6 06/11 鳥居清長  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆スライドには少数ながら枕絵(春画)も含まれます。浮世絵の理解には必要ですので御了承下さい。

講師紹介

佐藤 康宏
東京大学名誉教授
東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京国立博物館、文化庁美術工芸課を経て東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。2020年に定年退職し名誉教授。博士(文学)。日本美術史、特に江戸時代の絵画史を専攻。著書『若冲・蕭白』(小学館、1991年)の本論「蕭白新論」で國華賞受賞。『湯女図――視線のドラマ』(平凡社、1993年)で倫雅美術奨励賞受賞(同書はちくま学芸文庫で再刊)。『若冲伝』(河出書房新社、2019年)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『若冲の世紀――十八世紀日本絵画史研究』(東京大学出版会、2022年)で徳川賞受賞。ほかに『講座日本美術史』(共著、全6巻、東京大学出版会)、『伊藤若冲』(東京美術)、『日本美術史』(放送大学教育振興会)、『絵は語り始めるだろうか――日本美術史を創る』(羽鳥書店)などの著書がある。

  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店