ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
ロシア・ウクライナ戦争とEU
須網 隆夫(元早稲田大学教授、弁護士)
曜日 | 土曜日 |
---|---|
時間 | 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全1回
・05月31日 ~
05月31日 (日程詳細) 05/31 |
コード | 110785 |
定員 | 40名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 5,940 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 6,831 |
目標
・EUによる欧州統合の意味について理解する
・ロシア・ウクライナ戦争のEUへの影響を考える
・ウクライナのEU加盟に伴う問題を理解する
講義概要
1950年代からの欧州統合は、1990年代にEUを誕生させ、共通通貨ユーロを実現した。しかしEUは、2009年のユーロ危機以降様々な問題に直面し、しかも現在、ロシアのウクライナ侵略により、安全保障上の脅威に直面している。ウクライナでの戦争は、EUの将来にどう影響し、またEUの行動は戦争の推移をどのように変えるのか。
本講座は3部構成で行う。第1に、EUは、開戦前にはどのような状況にあったのか、第2に、ロシアの侵略に直面したEUは内部に対立を抱えながら、どう対応しているのか、そして第3に、トランプ政権によるアメリカの政策変更により、今後EUはどこに向かい、それは日本にとり何を意味するのかを考える。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
---|---|---|---|
1 | 05/31 | 【前半】EUによる欧州統合の現段階 域内市場を中核とするEUの現段階を確認する。EUは、国家ではなく、主権国家の連合体である。そのため、EUを国家と同じアクターとして議論することはできない。ウクライナ戦争に焦点をあてる前提として、EUによる欧州統合の現状を検討する。 【後半】ロシア・ウクライナ戦争へのEUの対応 開戦後、ウクライナは、EUへの加盟を申請した。他方、EUは、一方でロシアに厳しい制裁を課しながら、他方さまざまな場面でウクライナを支援している。しかし、加盟国間には意見の対立もあり、それは、開戦以前から存在した、EUの基本的価値を巡る対立とも絡み合っている。ウクライナでの戦争を取り巻く、複雑な状況をEUの視点から解説するとともに、安全保障面でのEUの可能性を検討する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
◆情勢の変化によって、講座内容が変更になることがあります。
講師紹介
- 須網 隆夫
- 元早稲田大学教授、弁護士
- 1954年生まれ。東京大学法学部、コーネル大学ロースクール、カトリックルーヴァン大学大学院卒。EU法、国際経済法専攻。日本EU学会元理事長、日本国際経済法学会前理事長、経団連21世紀政策研究所研究主幹。主な著訳書等:『ヨーロッパ経済法』(新世社、1997年)、共編著『英国のEU離脱とEUの未来』(日本評論社、2018年)、共編著『EUと新しい国際秩序』(日本評論社、2021年)など。