ジャンル 芸術の世界

早稲田校

【対面+オンラインのハイブリッド】印象派期における音楽と絵画―ドビュッシーとモネ

  • 春講座

中島 卓郎(信州大学教授)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・04月11日 ~ 06月13日
(日程詳細)
04/11, 04/25, 05/09, 05/23, 06/06, 06/13
コード 110452
定員 34名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・ドビュッシーとモネの言説に共通する概念についての理解を深める。
・ドビュッシーとモネの言説と作品の構造的側面の関係性についての理解を深める。
・楽曲を聴いたり絵画を見ることを通してその特性を捉え、よさや美しさを味わう。

講義概要

印象派に分類されるドビュッシーとモネについて、西洋芸術史を踏まえ、『月の光』『亜麻色の髪の乙女』や「印象―日の出」「ロンドンの国会議事堂」など両者の作品を比較検証しながら、それぞれの言説や作品の構造的側面に基づいて、共通性、関連性を探ります。作曲家、画家、研究者、演奏家等による言説、現存する貴重な音源等をも通して、その作品の特性や美的観念に迫りたいと思います。
講師の専門である音楽(ピアノ)を中心とし、ドビュッシーとモネを取り巻く環境や歴史的・文化的背景を踏まえ、実際に楽曲を聴いたり、楽譜を投映し音を鳴らしたりしつつ、分かりやすく講義を進めます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/11 ドビュッシーとモネにおける “自然” 最初に、本講座で取り扱う対象と、講義の基本的な方針および留意点について確認します。
ドビュッシーとモネにとって、光・風・水・霧など「自然」は特別な意味を有していました。「自然」と作品との関わりに着目し、両者の芸術観の共通性を探ります。
2 04/25 伝統にとらわれない斬新な発想〜ドビュッシーを中心に〜 ドビュッシーは、芸術音楽の風潮や伝統的な作曲法に疑問を呈し、新しい道を切り開きました。ドビュッシーのワーグナーに対する過剰な意識と痛評、それまでと異なる掟破りの作曲法について、音源とともにその具体に迫ります。
3 05/09 伝統にとらわれない斬新な発想〜モネを中心に〜 モネは、生涯をかけて風景画を描き続けました。絵画の伝統的アカデミズムや画法に疑問を呈し、新しい技法を駆使し、独自の世界を展開していきました。それまでとは何が異なるのかについて、その具体を探ります。
4 05/23 音楽と絵画における “色彩” “色彩”をキーワードとしてドビュッシーとモネの作品に触れます。ドビュッシーの音楽については旋律と和声、楽器としてのピアノの重要性に着眼し、モネの作品については連作とその意義に視点を置き、両者の共通性を探っていこうと思います。
5 06/06 異国趣味とジャポニスム 万国博覧会を通して、ジャワのガムラン音楽、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や日本の陶磁器などが当時のヨーロッパに知れ渡り、同時に衝撃が与えられます。それらの影響の具体を探り、芸術化される様に触れたいと思います。
6 06/13 客体に埋没する主体 主張のなさ、曖昧さやぼかしの効果、色合いとニュアンス等をキーワードとして、ドビュッシーとモネの作品に触れます。当時の他の芸術家達の言説も引用しつつ、それらに共通する美的観念について探っていきたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2022年春学期に開講した「印象派期における音楽と絵画―ドビュッシーとモネ」(全4回)に、内容を追加した拡大版となります。ご注意ください。
◆休講が発生した場合の補講日は6月20日(金)を予定しています。
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド形式の講座です。 対面・オンラインのご都合のよい形式でご受講いただけます。
◆講師は早稲田校の教室で講義し、その講義がオンラインで同時配信されます。
◆対面で受講するときは、「受講証兼教室案内」に記載された教室へお越しください。「受講証兼教室案内」は開講が確定してから送付されます。
◆オンラインで受講するときは、マイページからご受講ください。
◆オンラインでの受講を予定している方は、お申込みの前に必ず href="https://www1.ex-waseda.jp/online/reg_ct2020.html/">「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

中島 卓郎
信州大学教授
ドイツ国立ベルリン芸術大学卒業、芸術学修士(武蔵野音楽大学)。尚美学園短期大学講師、昭和音楽大学講師を経て現職。文部科学省「学習指導要領の改善協力者(2006)」「教科書用図書検定調査審議会専門委員(2011)」、長野市文化芸術振興財団理事。全日本ピアノ指導者協会長野支部長。
現在の研究テーマは、「芸術楽曲の解釈と演奏法」をはじめ、「音楽と他分野(美術・文学)のかかわりに関する研究」「ドイツのギムナジウム上級段階における音楽科教育」「ドイツの音楽科における『生活や社会の中の音や音楽』に関する研究」など。
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