ジャンル 芸術の世界

早稲田校

現代美術入門【春編】 1970年代以降の美術:多様性と創造

  • 春講座

小川 綾子(早稲田大学講師)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・04月12日 ~ 05月10日
(日程詳細)
04/12, 04/19, 04/26, 05/10
コード 110438
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・1970年代以降の主要なアート動向について知識を深め、作品の背景や作家について学ぶ。
・現代美術を歴史的な観点から知ることで、作品鑑賞の解像度を高める。
・現代美術についての批評的な視点を身につける。

講義概要

20世紀初頭に始まる現代美術は、社会や時代とともにその概念を拡張させてきました。アートの概念を拡張させてきたのは、アーティストたちや数々のアートムーブメントです。本講座は、2024年度春学期の続きの内容で、昨年度掘り下げられなかった1970年代から現代までを取り上げます。各回ごとにアートムーブメント、アーティストと作品を詳しく学びながら、受講者が自分の視点でアートを考える機会を提供します。現代美術の実験的で革新的な表現の知識を深めます。また、講座と関わりのある開催中の見るべき展覧会についても随時ご紹介します。昨年度の同名講座の続編ですが、はじめての方も受講可能です。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/12 1970年代のアートとその背景 ポストモダンの台頭と1970年代の社会的変化(ベトナム戦争、カウンターカルチャー、ウーマンリブ)についての歴史をふまえ、コンセプチュアル・アート、ランド・アート、パフォーマンス・アートについて詳しくみていきます。
2 04/19 1980年代の多様化するアート 「消費文化とアイデンティティの表現」について考えます。1980年代に入ると、1970年代までのミニマリズムやコンセプチュアル・アートへの反発から、アメリカのコマーシャルギャラリーが先導する形で、絵画が復活していきます。新表現主義(ネオエクスプレッショニズム)、アプロプリエーション(引用)アートを中心に、取り上げます。
3 04/26 1990年代のグローバリゼーションとデジタル化 グローバルアートと新しいメディアについてみていきます。90年代に入るとアフリカ、アジア、ラテンアメリカからのアーティストが世界のアートシーンで活躍していきます。グローバルに拡大するアート、インスタレーションアート、社会問題(人種、ジェンダー、移民)をテーマにした作品について取り上げます。
4 05/10 2000年代以降の現代アート 現代の課題と現代アートの可能性について考えます。2000年代以降は、より一層、表現方法も主題も多様化していきます。ポストインターネットアート、ソーシャルプラクティスアート、ブラック・ライヴズ・マター(BLM)運動、ジェンダー(LGBTq)とアートについて見ていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は5月17日(土)を予定しています。
◆2024年度春学期「現代美術入門」の続編となりますが、初めての方もご受講いただけます。

講師紹介

小川 綾子
早稲田大学講師
修士(文学、早稲田大学)。専門分野は、近現代美術。荒川修作+マドリン・ギンズを中心に、戦後の前衛芸術を研究。現在は、東京国立近代美術館に勤務。「女性と抽象」展(2023年)を企画(共同)。2023年より法学学術院にて現代美術に関する授業を担当。書籍等著作物(共著)に、『危機の時代からみた都市 歴史・美術・構想』(水声社)、『三鷹天命反転住宅 ヘレン・ケラーのために』(水声社)がある。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店