ジャンル 芸術の世界
早稲田校
歌舞伎と文楽
児玉 竜一(早稲田大学教授、早稲田大学演劇博物館館長)

曜日 | 木曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全10回
・04月03日 ~
06月19日 (日程詳細) 04/03, 04/10, 04/17, 04/24, 05/08, 05/15, 05/22, 06/05, 06/12, 06/19 |
コード | 110402 |
定員 | 88名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・江戸時代を代表する芸能である歌舞伎と文楽を比較対照しながら、その見どころを具体的に紹介します。
・昔から今にいたる舞台を映像で鑑賞しながら、作品にまつわる芸談やエピソードなどを紹介することを通して、歌舞伎と文楽、それぞれの特質や面白さ、楽しみ方、さらには周辺文化への拡がりを学びます。
講義概要
2025年は歌舞伎、文楽ともに通し上演が数多く予定されています。ことに歌舞伎では、「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」のいわゆる三大名作が予定されています。作品それぞれについては比較的近年に取り上げていますので、今回は、三大名作が書き下ろされた年代を追うことで、作品の生まれてくる背景をさぐります。近松門左衛門没後から、人形浄瑠璃黄金期までの歴史を、歌舞伎・文楽の両面から作品を紹介しつつたどることになるでしょう。今学期は、近松没後から「菅原伝授手習鑑」初演までを扱います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/03 | 近松没後の20年 | 「芦屋道満大内鑑」「北條時頼記」 |
2 | 04/10 | 竹本座の作風 | 「ひらかな盛衰記」「新うすゆき物語」 |
3 | 04/17 | 豊竹座の作風 | 「苅萱桑門筑紫車榮(車へんに榮で1文字)」「奧州秀衡有鬠壻」 |
4 | 04/24 | 並木「千柳」登場 | 「軍法富士見西行」 |
5 | 05/08 | 世話物の建狂言 | 「夏祭浪花鑑」 |
6 | 05/15 | 歌舞伎と人形浄瑠璃の題材 | 「夏祭浪花鑑」 |
7 | 05/22 | 「太平記」の世界 | 「楠昔噺」 |
8 | 06/05 | 三人の作者 | 「菅原伝授手習鑑」 |
9 | 06/12 | 三つの別れ | 「菅原伝授手習鑑」 |
10 | 06/19 | 三つの親子 | 「菅原伝授手習鑑」 |
備考
※講師都合により5/29は休講となります。補講は6/19に行います。
講師紹介
- 児玉 竜一
- 早稲田大学教授、早稲田大学演劇博物館館長
- 昭和42年兵庫県生まれ。早稲田大学大学院から、早稲田大学助手、東京国立文化財研究所、日本女子大学などを経て現職。専門は歌舞伎研究と評論。編書に『能楽・文楽・歌舞伎 日本の伝統芸能への誘い』(教育芸術社)、共編著に『カブキ・ハンドブック』(新書館)、『映画のなかの古典芸能』(森話社)など。「朝日新聞」で歌舞伎評担当。2013年より早稲田大学演劇博物館副館長を経て現在は館長。