ジャンル 世界を知る

早稲田校

フランスを知る 飲食と地方文化、景観と芸術政策

  • 春講座

福田 育弘(早稲田大学教授、早稲田大学総合研究機構「食と農の研究所」所長)

曜日 土曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・04月26日 ~ 06月07日
(日程詳細)
04/26, 05/10, 05/17, 05/24, 05/31, 06/07
コード 110321
定員 28名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・フランスの飲食を地方文化と関連させて学びます。
・フランスの景観保護について考えます。
・フランスの芸術政策を検討します。

講義概要

フランスは美食の国であり、芸術の国です。美食は文化であり、芸術的価値を有しています。また、都市の建物や農村の景観も公共の財産として、芸術的な価値をになっています。もちろん、飲食や景観以外にも、フランスでは、本来の芸術である美術や音楽にも国として力を入れています。美食と景観をふくめた芸術へのフランスの取り組みを、豊富な画像を用いて具体例からくわしく学びます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/26 飲食文化と地方の魅力 1 飲食を楽しむ伝統 典型的な地方の料理文化を紹介しつつ、飲食を楽しむ伝統を映像を通して体験します。
2 05/10 飲食文化と地方の魅力 2 郷土の象徴としてのワイン フランスの各地には、郷土を代表するワインがあります。それらのワインをとおして地方の文化の生きた在り方を学びます。
3 05/17 飲食文化と地方の魅力 3 レストラン文化と観光 フランスではレストラン文化が19世紀に花開きます。その経緯をたどりながら、美食の国の在り方を考えます。
4 05/24 景観の保護と芸術の役割 1 公共の文化財としての都市景観 フランスでは歴史的建造物を中心に都市景観が保全され、都市の景観自体が公共の文化財とみなされています。その保全の歴史と現状について検討します。
5 05/31 景観の保護と芸術の役割 2 農村景観の整備と称揚 フランスの田舎には、個性的で美しい農村風景が広がっています。その美しさも保全の対象となっていることを学びます。
6 06/07 景観の保護と芸術の役割 3 芸術の役割と文化政策 フランスでは、だれもが芸術にアクセスできることを理念としています。そんなフランスの芸術政策の実態を考察します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆ フランスに興味のあるかた、フランス好きのかたの受講を希望します。
◆ フランス料理やフランスの景観、フランスの芸術政策に興味のあるかたには、とくに興味深いでしょう。
◆ フランス語の知識は不要です。あれば、より楽しいかもしれません。
◆ 休講が発生した場合の補講日は6月14日(土)を予定しています。

講師紹介

福田 育弘
早稲田大学教授、早稲田大学総合研究機構「食と農の研究所」所長
1955年名古屋生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程フランス文学専攻中退。1985年から1988年までフランス政府給費留学生としてパリ第Ⅲ大学博士課程に3年間留学。2000年4月-2001年3月、南フランスのエックス・アン・プロヴァンスで在外研究。2016年4月-6月、在外研究としてパリ第Ⅳ大学(ソルボンヌ大学)地理学科飲食のマスターコースで日仏の飲食関連の講義を担当。専門は文化学(飲食表象論、風景論、フランス文学・フランス文化)。著書に、『ワインと書物でフランスめぐり』『「飲食」というレッスン』『新・ワイン学入門』『ともに食べるということ』『自然派ワインを求めて 日本ワインの文化学』、『美味しく楽しいフランス文学』、訳書に、ロジェ・ディオン著『ワインと風土』『フランスワイン文化史全書』(共訳)、ミシェル・ビュトール著『即興演奏』(共訳)、ラシッド・ブージェドラ著『離縁』、アブデルケビール・ハティビ著『マグレブ 複数文化のトポス』(共訳)などがある。他にフランス文学・日本文学および飲食関連の論文・記事、学会や学術会議等での発表多数。

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