ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
茶の湯の歴史 禅と茶・真髄編 『禅の中の茶、茶の中の禅』―心を調え体を整えるひととき―
山﨑 仙狹(禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授)

曜日 | 火曜日 |
---|---|
時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・04月01日 ~
06月17日 (日程詳細) 04/01, 04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17 |
コード | 110283 |
定員 | 23名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 30,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 35,155 |
目標
・日本独自の茶道「わび茶」の大切な教えを考察いたします
・「禅の中の茶、茶の中の禅」を禅問答をしながら学んでいきます
・禅は心を調え、茶は体を調えます、禅とは茶とは何かをお釈迦さまを通じてみていきます
講義概要
鎌倉時代、栄西禅師により茶が将来され禅が定着、禅茶一心の始まりです。村田珠光は禅僧・一休宗純に参禅して「茶は仏法の中にある、我慢我執を無くし、自分の心を師とするがその心に振り回されないようにお釈迦様の教えを学ぶこと」と悟り日本独自の「わび茶」が誕生します。この「わび茶」は武野紹鴎・千利休そして武将達に受け継がれました。千利休は「禅茶一心」の境地を「茶の湯の修行は仏法を持って修行得道することなり」と禅と茶は一心でありお釈迦さまの教え「安心」が今を生きる為に何より大切と教えています。禅と茶で心と体を整え、生活の中にある禅茶一心を結びます。仏法を持っての修行として『体験・実習』いたします。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
---|---|---|---|
1 | 04/01 | 禅と茶の将来 | お釈迦様から鑑真、最澄、空海、英西禅師へ繋ぎます |
2 | 04/08 | 禅と茶の定着 | 栄西禅師は禅の境地を「大いなるかな心や」と悟りました お釈迦様の教えである『以心伝心』『不立文字』の心を教えています |
3 | 04/15 | 日本独自の茶が誕生 | 一休宗純から学んだ禅を基に村田珠光は日本独自の茶道『わび茶』を誕生させ「茶も仏法の中にある」と禅茶一心を提唱します―和敬清寂の心を伝えます |
4 | 04/22 | 「南方録」とは | 禅僧・南方宗啓と茶人千利休が禅と茶を切磋琢磨した備忘録 「茶の湯は仏法をを持って得道修行することなり」禅と茶が一心であるー考察します |
5 | 05/13 | 『体験・実習』茶室にて禅と茶を繋ぐ | 茶室の成り立ち、床に掛けられる「掛け軸」が禅と茶の繋がりがある事等、茶室にて禅の中の茶、茶の中の禅を繋ぎます |
6 | 05/20 | 「南方録」を読み解く | 南方録「覚書」等を参考にしながら禅茶一心を結ぶ 禅語と禅問答・により己が心を見つめます |
7 | 05/27 | 「南方録」を読み解く | 南方録を参考にしながら禅茶一心を結ぶ 禅語と禅問答・により己が心を見つめます |
8 | 06/03 | 『体験・実習』禅寺にて禅と茶を繋ぐ | 御住職指導の元坐禅(椅子の用意有り)と法話、茶の湯は本来仏法を持って得道修行を体験します |
9 | 06/10 | 南方録を読み解く | 南方録の中の仏法「滅後」「墨引」などを参考にしながら禅茶一心を結ぶます 禅語と禅問答・により己が心を見つめます |
10 | 06/17 | 禅茶一心・禅と茶を通して己を見つめる | 禅の中の茶、茶の中の禅を日々の生活の中に見出して頂き我慢我執を取り除き「安心」して只今を生きる為に自らの心と向き合う事の大切さを「禅茶一心』で繋ぎます |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆茶道の経験は関係なく学ぶ講座です。
◆『南方録』の真偽は別として茶の道、第一の書として重視します。
◆教室外講義として、茶室での実習、禅寺参拝を予定しています。詳細は実施の前の回でご案内を配付します。移動に時間がかかりますので、お申込みの際は、前後に時間の余裕をお持ち下さい(会場の都合により日程が変更になる場合があります)。
◆禅寺参拝は現地集合・現地解散となります。交通費等の費用は別途実費ご負担となります(参拝料は受講料に含まれます)。
講師紹介
- 山﨑 仙狹
- 禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授
- 禅茶一心・茶禅一味「禅茶・仙狹會」主。禅と茶を基に日本独自の茶の道「わび茶」が誕生。茶は仏法の中にあり、「わび・さび」の真髄は正直に慎み深くおごらぬ様生きることである。各大学・専門学校・仙狹道場にて日本茶道の原点「禅茶」「花を生けること」を指南。和装着装講師。