ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
茶の湯の歴史 禅と茶・詳解編 『禅の中の茶、茶の中の禅』―只今を生きる、安心の大切さを知る―
山﨑 仙狹(禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授)

曜日 | 月曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・04月07日 ~
06月16日 (日程詳細) 04/07, 04/14, 04/21, 04/28, 05/12, 05/19, 05/26, 06/02, 06/09, 06/16 |
コード | 110282 |
定員 | 23名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 30,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 35,155 |
目標
・日々の生活は「禅の心茶の心」で成り立っている事を繋ぎます
・日常生活に沢山の禅語を使い生活していることを学びます
・日本独自の茶道「わび茶」とは何かを南方録から学びます
・禅の中の茶、茶の中の禅を繋ぎ今を「安心して生きる」ことを目標とします
講義概要
「禅の中の茶・茶の中の禅」を繋ぎながら自分の心と静かに向き合う「時」を作るきっかけとして頂く講座です。鎌倉時代、栄西禅師により茶が将来され、禅が定着いたします。禅茶一心の始まりです。村田珠光は一休宗純に参禅して「茶も仏法の中にある」事を悟り、禅を基にした日本独自の茶道「わび茶」を起こします。「わび茶」は武野紹鴎・千利休へと受け繋がれ、何よりも武将達が心の支えてして生活に取り入れたことにより日本文化として現代に継承されています。南方宗啓が利休に茶を学ぶ際に綴った備忘録『南方録』を参考にしながら禅と茶の心「禅茶一心」を結びます。只今を生きる心の安心を考察いたします。『体験・実習』がございます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/07 | 日本に茶と禅が将来された経緯 | 鑑真・空海・最澄そして栄西禅師と繋がる禅と茶の道を辿ります |
2 | 04/14 | 日本の茶祖・栄西禅師 | 栄西禅師について「悟り」‐生い立ちから遷化まで禅の定着を考察します |
3 | 04/21 | わび茶の誕生① | 一休宗純について「悟り」‐生い立ちから遷化まで 村田珠光は一休に参禅する事により日本独自のわび茶を誕生させます |
4 | 04/28 | わび茶の誕生② | 「仏法の中に茶がある」禅から学ぶお釈迦さまの教えと「わび茶」の概念と継承 |
5 | 05/12 | 『体験・実習』茶室にて禅と茶を繋ぐ | 茶室の成り立ち、何故床があり、掛け軸を掛けるのかなどを考察 僧の立ち居振る舞いが茶の立ち居振る舞いになることを体験します |
6 | 05/19 | 禅茶一心・南方録を読みながら | 南坊宗啓と千利休の関係とはどういう事かを説明します。 禅の中の茶、茶の中の禅を読み取る |
7 | 05/26 | 禅茶一心・南方録を通して己を見つめる | 南方録から読み取る「禅」の教え・禅語と親しむ |
8 | 06/02 | 『体験・実習』禅寺にて禅と茶を繋ぐ | 御住職の指導のもと坐禅(椅子の用意有り)法話、禅の中の茶、茶の中の禅を体験します。 |
9 | 06/09 | 禅茶一心・禅と茶を通して己を見つめる | 南方録から読み取る‐栄西禅師『大哉心乎』大いなるかな心や‐禅語と親しむ |
10 | 06/16 | 禅茶一心・禅と茶を通して己を見つめる | 日本独自の「わび茶」は正直に常に自分の足でしっかり立って、驕らぬようにと導いてくれます。只今を優しく穏やかに生きる安心を教えてくれます、これが禅茶一心の教えです |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆茶道の経験は関係なく学ぶ講座です。
◆「南方録」の真偽は別として、茶の道第一の書として重視し、参考にします。
◆教室外講義として、茶室での実習、禅寺参拝を予定しています。詳細は実施の前の回でご案内を配付します。移動に時間がかかりますので、お申込みの際は、前後に時間の余裕をお持ち下さい(会場の都合により日程が変更になる場合があります)。
◆禅寺参拝は現地集合・現地解散となります。交通費等の費用は別途実費ご負担となります(参拝料は受講料に含まれます)。
講師紹介
- 山﨑 仙狹
- 禅茶・茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授
- 禅茶一心・茶禅一味「禅茶・仙狹會」主。禅と茶を基に日本独自の茶の道「わび茶」が誕生。茶は仏法の中にあり、「わび・さび」の真髄は正直に慎み深くおごらぬ様生きることである。各大学・専門学校・仙狹道場にて日本茶道の原点「禅茶」「花を生けること」を指南。和装着装講師。