ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
日本の近現代社会思想史 人物と思想
佐藤 能丸(日本近代史家)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全10回
・04月01日 ~
06月17日 (日程詳細) 04/01, 04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17 |
コード | 110261 |
定員 | 30名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・近現代の社会思想史を、「人物と思想」を中心にして理解します。
・本講座ではさまざまな人物を幅広く理解します。
講義概要
日本の近現代社思想はどのように展開されてきたのでしょうか?まず歴史学はどのような学問なのか?社会思想とはどのような思想なのか?これらの後に、小野梓・高田早苗・三宅雪嶺・同志社出身のリベラル学者・安部磯雄・久米邦武・吉田東伍・角田柳作の思想を論じます。講義そのものは、資料を配布して、漫談調で展開されます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/01 | 講義を始めるにあたって(1) | 1.「歴史学」という学問 2.「歴史学の時期区分」 3.「近代史」ということ 4.「現代史」ということ |
2 | 04/08 | 講義を始めるにあたって(2) | 1.「思想」ということ 2.「思想史研究」の方法について 3.「社会思想」とは何か |
3 | 04/15 | 小野 梓―「国民」像の構想― | 1.小野梓の三大事業 2.思想家としての小野の特質 3.構想した「国民」像 4.感銘を与えた教員小野 |
4 | 04/22 | 高田早苗―私学の育成― | 1.高田の生涯 2.大隈重信との出会い 3.「学問の独立」 4.「総長」大隈 5.「育ての親」高田 6.「主神」と「副神」 |
5 | 05/13 | 三宅雪嶺―史論史学の創造― | 1.その生涯 2.史論家雪嶺 3.在野のナショナリスト |
6 | 05/20 | 同志社出身のリベラル学者 | 1.大西 祝 2.岸本能武太 3.浮田和民 |
7 | 05/27 | 安部磯雄―大学と社会の間で― | 1.キリスト教徒・社会主義者 2.東京専門学校講師就任 3.担当科目・俸給・講義 4.早稲田大学における役職 5.早稲田大学に関する社会活動 6.スポーツの育成 7.早稲田大学教授辞任 |
8 | 06/03 | 久米邦武―「古文書学」の創始者― | 1.早稲田大学赴任以前 2.早稲田大学赴任の経緯 3.早稲田大学での経歴 4.早稲田大学史学科の変遷と久米の担当科目 5.久米と吉田東伍 6.久米の待遇と講義 7.『早稲田大学講義録』と久米―「古文書学」を創始― |
9 | 06/10 | 吉田東伍―地方史研究・地名辞書の先駆者― | 1.その立志伝 2.その業績 3.在野の史学者 |
10 | 06/17 | 角田柳作―アメリカ「日本学」の父― | 1.東京専門学校に入学するまで 2.東京専門学校時代 3.卒業直後の彷徨 4.日本における「先生」角田 5.米国における「日本学」の父 6.日米開戦に際して |
講師紹介
- 佐藤 能丸
- 日本近代史家
- 1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専攻は日本近現代史(社会思想史・大学文化史・女性史)。元早稲田大学大学史資料センター研究調査員・元教育学部・政治経済学部講師。元慶応義塾大学文学部講師。『近代日本と早稲田大学』『異彩の学者山脈』『明治ナショナリズムの研究』『大学文化史』『「明治」の断章―思想・人物・史学・私学―』『「近代日本」の断章―思想・政治・史学・私学・人物・解題―』他。