ジャンル 文学の心
早稲田校
『源氏物語』柏木巻を読む
栗山 元子(早稲田大学講師)

曜日 | 火曜日 |
---|---|
時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・04月01日 ~
06月17日 (日程詳細) 04/01, 04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17 |
コード | 110106 |
定員 | 34名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・『源氏物語』の原文を丁寧に読むことで、言葉の持つ豊かな表現性を味わう。
・物語の表現・構造などについてより深く知ることで、『源氏物語』の物語文学としての価値や達成について理解する。
・平安時代の習俗や歴史などを知り、物語世界への理解を深める。
講義概要
『源氏物語』柏木巻を読んでいきます。この巻では前巻での柏木と女三宮との密通、およびその発覚といった事件の、その後の顛末が描かれていきます。密通事件を知った光源氏が若い二人を追い詰めたことでやがて柏木は死に、女三宮は出産の後出家をします。すべてが終わった後、源氏が二人の間に生まれた薫を抱き、白楽天の「自嘲」を口ずさむ場面は圧巻です。光源氏の「老醜」ぶりとその悲しみをぜひ味読していただきたく思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/01 | 柏木巻を読む① | |
2 | 04/08 | 柏木巻を読む② | |
3 | 04/15 | 柏木巻を読む③ | |
4 | 04/22 | 柏木巻を読む④ | |
5 | 05/13 | 柏木巻を読む⑤ | |
6 | 05/20 | 柏木巻を読む⑥ | |
7 | 05/27 | 柏木巻を読む⑦ | |
8 | 06/03 | 柏木巻を読む⑧ | |
9 | 06/10 | 柏木巻を読む⑨ | |
10 | 06/17 | 柏木巻を読む⑩ |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2024年度秋学期「『源氏物語』若菜上・下巻を読む」の継続講座ですが、新規の方も歓迎します。
◆テキストは小学館の『古典セレクション源氏物語』(10)を使用しますが、入手しにくければ他のテキストを用いていただいて構いません。
テキスト
テキスト
『古典セレクション 源氏物語(10) 若菜下 柏木』(小学館)(ISBN:978-4093620901)書店で入手できない場合は、他の源氏物語のテキストでも結構です。
講師紹介
- 栗山 元子
- 早稲田大学講師
- 神戸市生まれ。早稲田大学・法政大学・実践女子大学などで講師を務める。早稲田大学第一文学部卒業後、早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。『源氏物語』を中心とした平安期の物語に関心を持つ。主要業績は中野幸一氏との共編『源氏釈・奥入・光源氏物語抄』(源氏物語古註釈叢刊第一巻 武蔵野書院)、「手習巻の表現方法―追い詰められる浮舟―」(『国文学研究』186集 早稲田大学国文学会)など。