ジャンル 現代社会と科学

オンデマンド

【オンデマンド】時事解説!基本からわかる経済ニュースの見方

  • 冬講座

田中 秀臣(経済学者)

コード 940703
定員 25名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 15,840
ビジター価格 受講料 ¥ 15,840

目標

・新聞やテレビの最新の経済ニュースを正確に理解できる。
・報道を鵜呑みすることなく自分で情報を読み解ける。
・景気、雇用、年金、医療、米中対立など経済安全保障、財政危機などの理解ができる。
・仮想通貨や生成AIの進展、また新しい経済学の考え方(MMT、高圧経済、エコロジーの経済学)など新しい経済動向の理解ができる。

講義概要

電気代やガソリン代から肉、魚、野菜など日常の生活に欠かせない「物価」の話題から、激動する国際情勢を反映する世界経済の動向まで、私たちが日々ふれているさまざまな経済ニュースについて理解を深めていきたいと思います。テレビやラジオ、新聞や、また最近ではネットの情報などでも経済ニュースには事欠きませんが、どのようにそれらのニュースを理解するべきか、具体的な最新の事例をもとにして、まずはどなたでも参加できて、理解を深める入り口になるようにしたいと思います。経済問題にちょっと関心がある人から、深く理解したい人まで、経済ニュースの勘どころをわかりやすく解説したいと思っています。

各回の講義予定

講座内容
1 最新の日本と世界の経済ニュース:入門編 最新の日本と世界で起きている経済ニュースをリアルタイムでとりあげて解説していきたいと思います。日経平均がバブル後の最高値を更新する一方で、なかなか実感が伴わないいまの日本の経済や暮らしの状況など身近な話題から、緊張を増す世界情勢を背景にした世界経済の動向をわかりやすく見るためのコツを提示しながら、楽しく理解がすすむように話していきたいと思います。
2 日本の長期停滞は本当に終わるのか?ー日本経済の新たなステージを解明するー 株価が高騰し、他方で円安がすすむ日本経済。世界の中で30年近く日本経済は長期停滞に陥っていました。その原因は何なのか、そして現状はどうなのか。まだ停滞を続けるのか、それとも新しいステージへと日本経済やわれわれの生活も変わっていくのか。卵の価格から最新のAI(人工知能)の話題までを含めて、身近なところから始めて日本経済の行方を解説していきます。
3 米国大統領戦後の世界経済を予測する 今年の終わりにバイデン政権は任期を迎えて、新しい大統領を選ぶ選挙が行われます。現在はバイデンVSトランプという構図ですが、はたしてどうなるか。これからの世界経済が米国の大統領の打ち出す新たな政策によって大きく変化するのは確実です。米国の政治と経済の今後を予測しながら、日本を含めた世界各国への影響をみていきます。
4 日本の財政危機と少子高齢化の真実 日本の少子高齢化が深刻です。このまま日本が人口減少を続けると50年後には日本の人口は半減するといわれています。また高齢化によって年金や医療などさまざまな社会保障制度が限界に達する可能性があります。またもや消費増税など大きな負担を国民は耐えなくればいけなくなるのでしょうか。そして国民一人当たりの借金は1000万円を超えるともいわれています。この財政危機をどう考えればいいのか。さまざまな将来不安の原因と処方箋を考えていきます。
5 中国、韓国、インド経済の行方 中国経済が不振です。このまま日本のようにデフレを伴う長期停滞に陥る可能性が指摘されています。その真実はどうなのか。さまざまな事例やデータの見方をわかりやすく解説しながら、中国経済の今を明らかにしたいと思います。そして韓国経済は日本よりも深刻な少子高齢化を迎えようとしています。韓国はどのようにこの問題に取り組んできたのかその歴史と課題を明らかにします。そして世界経済の中でグローバルサウスの象徴としてのインド経済についてもその全貌と問題点を解説します。
6 環境問題、エネルギー政策、そして外国人労働者問題を考える 日本の取り組んでいる環境問題。エネルギー政策、そして外国人労働者問題をわかりやすく解説していきます。環境問題としては何がそもそも問題なのか、地球温暖化や生物多様性、ゴミの処理や食料の問題などに焦点を置いて解説します。外国人労働者問題については、技能実習生制度の問題やまた移民の経済学など多様な観点から解説します。
7 インフレとデフレを基礎から理解する 最近の物価高はなぜ起きているのか、そして日本の長期デフレはなぜ発生したのか。日本や世界の物価の情勢を、コンビニやスーパーで売っているさまざまな財やサービスの価格からはじめて、経済全体のインフレとデフレの原因を考えていきます。
8 世界の経済学の最前線を考える リーマンショック、日本の長期デフレ、コロナ禍、ウクライナ戦争などを経過する中で、さまざまな新しい経済学の考え方がうまれました。MMT(現代貨幣理論)やリフレ、高圧経済、そして人新世を踏まえたエコロジー経済学などなど。それらの内容を超速でなおかつわかりやすく解説します。ニュースをより深く理解する応用編です。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/11/26)から学期終了翌月末(2025/04/30)までになります。一般申込開始(2024/11/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 夏期 「時事解説!基本からわかる経済ニュースの見方」 (07/02〜09/03 火曜日、全8回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

田中 秀臣
経済学者
専門は経済思想史・日本経済論。最新刊に、『脱GHQ史観の経済学』(PHP新書)、高橋洋一氏との共著『日本経済再起動』(かや書房)、その他に『増税亡者を名指しで糺す!』(悟空出版)、『雇用大崩壊』(NHK出版生活人新書)、『経済論戦の読み方』(講談社現代新書)等、著者多数。文化放送「おはよう寺ちゃん」火曜コメンテーター。主要新聞や雑誌など寄稿多数。『昭和恐慌の研究』で日経経済図書文化賞受賞。

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