ジャンル 日本の歴史と文化
オンデマンド
【オンデマンド】江戸時代の怪異物語
村上 紀夫(奈良大学教授)

コード | 940201 |
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定員 | 25名 |
単位数 | − |
会員価格 | 受講料 ¥ 7,920 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 7,920 |
目標
・江戸時代の都市文化としての怪異譚について理解する
・近世のメディアが果たした機能を学ぶ
講義概要
江戸時代の随筆や記録を見ると、現代の目から見ると不思議な出来事が次々と起こっていたようです。そして、江戸時代の人びとは、こうした怪異を多様なメディアを使って広く伝えていました。江戸時代の史料をひもとき、髪切り・一目連・石塔磨きなどの具体的な事例の分析を通して江戸時代の都市と怪異、メディアについて考えます。
各回の講義予定
回 | 講座内容 | |
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1 | 髪切り――メディアと怪異―― | 何者かによって髪がいつの間にか切られる「髪切り」という怪異についてお話しします。ここでは、メディアの特性に注意し、学術的著作と瓦版や噂など短期間に消費されるメディアによる記述や解釈の違いを考えます。 |
2 | 一目連――学術情報の連鎖と変容―― | 三重県の多度神社の境内にある「一目連」をめぐる不思議なハナシについてお話しします。百科事典や地誌、学術書に書かれた一目連の姿が時代とともに変化していく過程について見ていきます。 |
3 | 墓磨き――都市の噂とメディア―― | 文政13年(1830)の江戸で、墓石がいつのまにか磨き上げられる事象についてお話しします。噂の流布に、どうメディアが関わって情報が構築されていったのか考えます。 |
4 | 不思議の都市、江戸 | 第1回から第3回でお話しするような内容以外にも、江戸時代の随筆には不思議な話題がたくさんでてきます。最終回では一七世紀〜一九世紀における情報環境と怪異について概観をします。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆視聴期間は一般申込開始(2024/11/26)から学期終了翌月末(2025/04/30)までになります。一般申込開始(2024/11/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 夏期 「江戸時代の怪異物語」 (07/31〜08/28 水曜日、全4回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
講師紹介
- 村上 紀夫
- 奈良大学教授
- 愛媛県生まれ。博士(文学・奈良大学)。専攻は日本文化史。主に近世京都の都市信仰などを文献史学の方法論で研究。著書に『近世京都寺社の文化史』(法蔵館、2019年)、『怪異と妖怪のメディア史』(創元社、2023年)などがある。