ジャンル 世界を知る

早稲田校

【対面+オンラインのハイブリッド】中国史とつながる日本全史

  • 冬講座

岡本 隆司(早稲田大学教授、京都府立大学名誉教授)

曜日 金曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・01月10日 ~ 02月14日
(日程詳細)
01/10, 01/17, 01/24, 01/31, 02/07, 02/14
コード 140363
定員 70名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・日本史を世界史・アジア史という広い文脈からみなおす。

講義概要

ユーラシア大陸の遊牧と農耕の境界で、交易と文明が発祥した。その東方・東アジアで早くから国家を形成したのが中国であり、その「コピー」から、島国日本の歴史は始まる。その後、「コピー」を脱却した中世をへて、いわゆる「鎖国」の江戸時代にいたって、独自の国家を作り上げ、独自の社会を構築していった。その日本は19世紀後半に「開国」すると、あらためて中国と切り結んで、今もその歩みをつづけている。日本史は中国抜きではなりたたない。中国との関係を軸に、日本史の古代から現在までを一望していきたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/10 東洋史と日本史 導入として、現代日本の起源としての日本史を考えるために、世界史・東洋史の一部という視角を説明したうえで、文明の発祥から日本の律令体制までを論じる。
2 01/17 土俗化の時代 9世紀以降の地球温暖化・14世紀の寒冷化がもたらした東アジアの変動と日本中世の開発と土俗化との関係と様相、特徴を論じる
3 01/24 世界とのつながりと「身代の入れ替わり」 15世紀・16世紀の大航海時代にいたる世界と戦国にいたる列島の様相を中心に、そこで中国との関係がいかに作用していたかに着眼する。
4 01/31 戦国終焉と国家形成 日本近世への展開と江戸幕府の形成過程を論じるとともに、あわせて中国との交渉とその特徴を論じる。
5 02/07 「凝集」から「開国」へ 18世紀の日本社会のシステム化を概観し、19世紀に入っての「開国」・幕末維新を経た明治国家を再考し、そのうえで中国との関係をみなおす。
6 02/14 相剋と崩潰と再建 日清・日露戦争にいたるプロセスをたどり、さらに以後20世紀に転変した日中関係を中心に、日本の政治・社会を再考し、現代日本への展望を得る。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、2月21日(金)を予定しております。
◆本講座は、2022年度夏学期にオンラインで開講した同講師の講座とほぼ同じ内容のシラバスとなっております。
◆本講座は対面でもオンラインでも受講できるハイブリッド形式の講座です。対面・オンラインのご都合のよい形式でご受講いただけます。
◆講師は早稲田校の教室で講義し、その講義がオンラインで同時配信されます。
◆対面で受講するときは、「受講証兼教室案内」に記載された教室へお越しください。「受講証兼教室案内」は通常の対面講座と同様に開講が確定してから送付されます。
◆オンラインで受講するときは、マイページからご受講ください。
◆オンラインでの受講を予定している方は、お申し込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

テキスト

テキスト
岡本隆司『中国史とつなげて学ぶ日本全史』(東洋経済新報社)(ISBN:978-4492062180)

講師紹介

岡本 隆司
早稲田大学教授、京都府立大学名誉教授
京都市生まれ。博士(文学、京都大学)。専門分野は東洋史学、近代アジア史。宮崎大学教育学部講師、同大学教育文化学部助教授、京都府立大学文学部教授を経て現職。中国を中心としたアジア史を西洋近代の関係から、政治外交・社会経済とひろい視野で解き明かす。主著に『近代中国と海関』(大平正芳記念賞受賞)、『属国と自主のあいだ』(サントリー学芸賞受賞)、『中国の誕生』(樫山純三賞、アジア太平洋賞受賞)、『世界史序説』、『中国史とつなげて学ぶ日本全史』、『「中国」の形成』、『明代とは何か』、『悪党たちの中華帝国』、『物語 江南の歴史』、『倭寇とは何か』などがある。
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