ジャンル 文学の心
中野校
中世日本漢文学 禅僧が作った漢詩文を読む
堀川 貴司(慶應義塾大学教授)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全3回
・01月14日 ~
01月28日 (日程詳細) 01/14, 01/21, 01/28 |
コード | 340123 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・五山文学と呼ばれる中世日本の禅僧による文学について基礎的な知識を得る。
・漢詩文の基本的なルールや読み方を身につける。
・中世日本文化の多様性を知る。
講義概要
五山文学と呼ばれる、中世の日本において禅僧たちによって作られた漢詩文作品のうち、特に絶海中津(1334-1405)と一休宗純(1394-1481)の漢詩作品を、その生涯の出来事とともに読み解く。また、瀟湘八景(しょうしょうはっけい)という中国の風景が、絵画や漢詩文を通して日本に受け入れられ、日本各地に「○○八景」と呼ばれるものを生み出していく過程で、五山文学が大きな役割を果たしたことを検証する。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/14 | 絶海中津の生涯と作品 | 五山文学と呼ばれる、中世日本の禅僧による漢文学についての概観を述べた上で、絶海中津の代表的な作品を取り上げて味わう。 |
2 | 01/21 | 一休宗純の生涯と作品 | 現在でもさまざまなジャンルで新たな作品を生み出している人気者、一休宗純の作品を読むとともに、その人気の秘密を考える。 |
3 | 01/28 | 瀟湘八景について | 中国湖南省の洞庭湖およびその周辺の風景を八つ取り上げた瀟湘八景が、日本にもたらされ、絵画や漢詩文、あるいは和歌なども作られて普及し、日本各地に新たな「○○八景」を生み出していく様子をたどる。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は2月4日(火)を予定しています。
講師紹介
- 堀川 貴司
- 慶應義塾大学教授
- 大阪府生まれ。日本漢文学および和漢書誌学を専門とする。著書に『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠社、2010)『詩のかたち・詩のこころ 中世日本漢文学研究』(補訂版、文学通信、2023)『五山文学探究 資料と論考』(文学通信、2024)などがある。