ジャンル 現代社会と科学
オンライン
日本の安全保障問題をリアルに考える
千々和 泰明(防衛省防衛研究所主任研究官)

曜日 | 月曜日 |
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時間 | 19:00~20:30 |
日程 |
全4回
・02月10日 ~
03月10日 (日程詳細) 02/10, 02/17, 03/03, 03/10 |
コード | 740761 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
日本の安全保障体制の成り立ちについて理解する。
講義概要
ロシアによるウクライナ侵略や、台湾をめぐる緊張の高まりなどを受け、今、日本の安全保障の在り方が問われています。この講義では、これからの安全保障を考えるうえで理解しておくべき4つの主要トピック(日米安保条約、憲法第9条、安保3文書、ガイドライン)をおさえ、その成り立ちについて歴史を通して学んでいきます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 02/10 | 導入/日米安保条約 | 日米安保条約によって、米軍は日本の基地を、日本有事だけでなく、日本以外の「極東」有事のためにも使用できます。それはなぜなのか。日米安保の本質を、「極東条項」から探ります。 |
2 | 02/17 | 憲法第9条 | 集団的自衛権はなぜ違憲とされてきたのか。憲法第9条と自衛隊の関係をめぐる「手品」について見ていきます。また、平和安全法制(安保法制)で何が変わり、何が変わらなかったのかを理解します。 |
3 | 03/03 | 安保3文書 | 憲法第9条の下で認められる「実力」の具体的な姿を示すのが安保3文書の「国家防衛戦略」(旧「防衛計画の大綱」)です。最初の防衛大綱はなぜ「基盤的防衛力構想」を掲げたのか、そして同構想はなぜ長らく変わらなかったのかを見ていきます。 |
4 | 03/10 | ガイドライン/歴史に学ぶこれからの安全保障 | 日米安保条約の下で自衛隊と米軍の具体的な防衛協力を定めるのがガイドライン(「日米防衛協力のための指針」)です。ここでは特に指揮権の問題に注目し、日米同盟と極東とのつながりを考えます。最後に、これからの日本の安全保障について歴史から何が学べるのかを考察します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、3月17日(月)を予定しています
◆『戦後日本の安全保障―日米同盟、憲法9条からNSCまで』(千々和泰明著 中公新書)に目を通していただき、ご受講いただけたらより理解が深まると思います。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 千々和 泰明
- 防衛省防衛研究所主任研究官
- 広島大学法学部卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。内閣官房副長官補(安全保障・危機管理)付主査、コロンビア大学客員研究員などを経て現職。専攻は防衛政策史、戦争終結論。『安全保障と防衛力の戦後史 1971〜2010』(千倉書房)で第7回日本防衛学会猪木正道賞正賞受賞。 『戦争はいかに終結したか』(中公新書)で第43回石橋湛山賞受賞。近著に『戦後日本の安全保障』(中公新書)、『日米同盟の地政学』(新潮選書)。「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日)、「ニュースウォッチ9」(NHK)などメディア出演多数。国際安全保障学会理事。