ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

人物から読み解く幕末史―井伊直弼・岩瀬忠震・岩倉具視・吉田松陰

  • 冬講座

町田 明広(神田外語大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・01月18日 ~ 01月25日
(日程詳細)
01/18, 01/25
コード 340232
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・人物研究を行うことによって、政治過程そのものの検討が深化することを、幕末維新期の人物を取り上げて学修します。
・取り上げる象徴的な人物研究を通じて、その人物のみならず、幕末維新史の大きな流れを理解します。
・幕末維新史の最新の研究動向に触れることによって、これまでの定説がいかに危ういものかを学びます。

講義概要

伝説化された人物について、政治史と人物像の乖離を正しく認識し、人物把握と政治史との照合を丹念に行い、政治史における人物評価をやり直すことによって、歪んでしまった政治史に矯正を施す必要があることを詳解します。一方で、歴史に埋もれた人物については、政治史における人物発見を行い、人物研究を実証研究へ取り込み、実証研究における人物的視角の重要性を十二分に意識しながら、人物研究から見える新たな政治史を構築する必要があることを詳解します。今回は、井伊直弼・岩瀬忠震・岩倉具視・吉田松陰を取り上げます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/18 井伊直弼・岩瀬忠震 日本が開国するにあたって、その難しい舵取りを行ったのは幕府でした。しかし、通商条約をめぐって勅許問題が発生し、朝廷・幕府間は円滑さを欠く事態となりました。しかも、将軍継嗣問題も同時に起こり、安政の大獄に発展しました。その間、ハリスを始めとする外国(人)と交渉した当事者の岩瀬忠震、また、安政の大獄を主導した井伊直弼を取り上げます。
2 01/25 岩倉具視・吉田松陰 幕末期は朝廷(京都)が幕府(江戸)に代わって政局の中心となり、また、即時攘夷を標榜する長州藩が中央政局を席捲しました。下層公家ながら、朝廷に権威の急浮上をもたらし、幕末最終段階で王政復古を実現に導いた岩倉具視、また、長州藩の対外政略に大きな影響を与え、幕末維新史に極めて大きな影響を与える多くの志士を育成した吉田松陰を取り上げます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、2月8日(土)を予定しています。
◆参考図書:町田明広著『グローバル幕末史』(草思社文庫)、『攘夷の幕末史』(講談社学術文庫)

テキスト

テキスト
『人物から読む 幕末史の最前線』(集英社インターナショナル)(ISBN:978-4797681321)

講師紹介

町田 明広
神田外語大学教授
1962年生まれ、長野市出身。日本近現代史(明治維新史)研究者、博士(文学)。神田外語大学外国語学部教授・日本研究所所長・学長補佐。著書に『幕末文久期の国家政略と薩摩藩』、『島津久光=幕末政治の焦点』、『西郷隆盛 その伝説と実像』、『薩長同盟論』、『新説 坂本龍馬』、『攘夷の幕末史』、『人物から読む幕末史の最前線』他

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