ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

土偶とその末裔 弥生時代のヒトガタ造形の系譜2024

  • 冬講座

寺前 直人(駒澤大学教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全3回 ・01月23日 ~ 02月20日
(日程詳細)
01/23, 01/30, 02/20
コード 340231
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・縄文・弥生時代のヒトガタ造形の多様性について、スライド写真等を通じて理解を深める。
・縄文・弥生時代のヒトガタ造形品のモチーフや社会的機能について最新研究を学ぶ。
・弥生時代の系譜や枠組みについて新しい視野を身につける。

講義概要

日本列島からは縄文時代に属する膨大なヒトガタの考古資料、土偶がみつかっている。その造形の特異性は考古学者のみならず、日本内外の芸術家や市民の関心をひいているが、その終焉や継続についての議論には乏しい。しかし、近年弥生時代のヒトガタ造形は増加の一途をたどっており、その系譜の解明はこれまでの大陸文明の受容の結果としての弥生時代像を書き換えつつある。そこで本講座では、初期農耕社会の土偶、人面付土版、分銅形土製品、人面付土器といったヒトガタ造形品の研究成果に基づき、それらを製作し、用いた人々の思いや社会に迫ることによって、これまでの弥生時代像をみなおすことをめざす。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/23 土偶とは何か―モチーフ・社会的機能・系譜- 縄文時代の土偶の概要をスライド写真等をによって学び、そのモチーフや社会的機能、変遷についての最新成果を紹介する。
2 01/30 弥生時代に継続する土偶-農耕社会に継続する土偶- 東北地方に起源をもつ土偶が弥生時代開始期の近畿地方等で流行する現象について、考古学的な分析手法を学びながら理解する。
3 02/20 土偶の末裔とその社会的意義-分銅形土製品の謎- 弥生時代中後期の西日本に流行する分銅形土製品の系譜について、縄文時代から弥生時代開始期の日本列島各地の資料の比較検討を通じて明らかにする。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、2月20日(木)を予定しています。
◆参考図書:寺前直人著『文明に抗した弥生の人びと』(吉川弘文館)

備考

※講師の校務の都合により、1月16日木曜は休講となりました。補講は2月20日木曜となります。

講師紹介

寺前 直人
駒澤大学教授
1973年奈良県生まれ。博士(文学、大阪大学大学院)。専門分野は日本列島の弥生時代を中心とした考古学。駒澤大学等で考古学の講義や実習を担当。書籍等著作物としては『文明に抗した弥生の人びと』吉川歴史ライブラリー(吉川弘文館)、『武器と弥生社会』(大阪大学出版会)がある。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店