ジャンル 芸術の世界

中野校

日本音楽の構造―伝統音楽からJ-popまでを分析し未来を考える

  • 冬講座

中村 明一(尺八奏者、順天堂大学(ICLA)講師)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全3回 ・01月31日 ~ 02月14日
(日程詳細)
01/31, 02/07, 02/14
コード 340405
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・非整数次倍音と整数次倍音について理解を深める。
・日本の伝統音楽からJ-POPまで、周波数解析を通して視覚的に捉えることができる。
・倍音を使い、それぞれの職業、趣味、研究などに生かすことができる。
・日本の音楽が世界に与えうる可能性について理解する。

講義概要

本講座は、今年、2024年3月に刊行された「日本音楽の構造」(アルテスパブリッシング)の内容を、具体的、体験的にお届けするものです。また、全世界で刊行された「Breathing With Missoku」(O-Books)やこれまでの著作を紹介しながら、日本の音楽が世界中のリスナーからなぜ、どのように注目され、親しまれているのかを読み解きます。また、神楽や田楽、風流、雅楽、声明、琵琶楽、などから現代のJ-POPまでを視聴しながら、非整数次倍音と整数次倍音を分かりやすく説明します。日本人の生活や風土を紐解きながら、そこに生まれた日本音楽の特殊性と可能性について、楽しみながら共に考えていきましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/31 日本音楽の特殊性 日本音楽は、日本人の生活や風土とどのようにかかわってきたのでしょうか?
第1回は、日本人の生活や風土を紐解きながら、そこに生まれた日本音楽の特殊性について考えます。日本音楽が、これまで知られている以上に、奥深く、豊かな背景に根差していることに気づくことでしょう。
2 02/07 日本音楽の幅広い種目と非整数次倍音、整数次倍音 日本音楽の種目は、世界的に見ても、実に幅広く豊かなものです。第2回は、その幅広い日本音楽の中から、時間の許す限り多くの種目を取り上げ、倍音の視点から分析していきます。一例を挙げますと、神楽や田楽、風流、雅楽、声明、琵琶楽、能、説教節、祭文などから現代のJ-POPまでを視聴しながら、非整数次倍音と整数次倍音を分かりやすく説明します。
3 02/14 日本音楽の構造とこれからの可能性 第3回は、講座のまとめとして、日本音楽の構造とこれからの可能性を考えます。
世界の人々は、日本音楽に対して、どのような興味をもっているのでしょうか? 本講座の講師は、作曲家として、また尺八演奏家として、全米ツアーをはじめ世界40か国以上で、各国の音楽に関わり、多くの演奏家と共演してきました。これらの経験を紹介しながら、世界的視野で日本音楽の可能性について考えていきたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、2/21(金)に行います。
◆持ち物:筆記用具

講師紹介

中村 明一
尺八奏者、順天堂大学(ICLA)講師
東京都生まれ。専門分野は、応用化学、作曲、尺八演奏、日本音楽、ジャズ理論、呼吸。山梨学院大学国際学部(ICLA)や順天堂大学国際学部(ICLA)、朝日カルチャーセンター新宿、福島オルピーグ、およびオフィス・サウンド・ポットにおいて、国内外の多数の生徒に尺八、呼吸、発声、作曲などを指導。
国内演奏活動;リサイタル18回、第36回全国豊かな海づくり大会(奈良県)天皇皇后両陛下ご臨席上演奏200回余の公演。
海外演奏活動;ニューヨーク リンカーンセンター、西ドイツ ケルン聖マリアンナ大聖堂など世界40か国以上、150都市余で公演。
ドイツ、ベルリンの音楽祭「トランソニック」の招聘を受け出演、虚無僧尺八のソロコンサートと、コラボレーション、ハーバード大学にて講義。
プロデュース活動;公益財団法人草加市文化協会主催(埼玉県、草加市、NHK後援)「日本の響 草加の陣」連続公演企画制作
著書;「『倍音』で身体が変わる」(新潮社)(現在14刷)
「日本人の呼吸術」(BMB JAPAN)
「日本音楽の構造」(アルテスパブリッシング)
「BREATHING WITH MISSOKU」(O-BOOKS)(全世界で発売)
CD;ビクター、キング、コロムビアなどよりソロ及びリーダーとしてCD11枚をリリース。うち2枚はMCAなど北米及びヨーロッパでも発売、1曲が米国FM局で8位にランクイン。

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