ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

武士がつくった都市の掟 中世の法令を読み解く

  • 冬講座

高橋 慎一朗(東京大学史料編纂所教授)

曜日 水曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・01月29日 ~ 02月19日
(日程詳細)
01/29, 02/05, 02/12, 02/19
コード 340230
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・中世の日本各地の「都市」の実態を理解する。
・中世の法令を通して、史料の基本的な読み方を習得する。
・武士の作った法令を読み解き、背後にある中世の武士の価値観を明らかにする。

講義概要

中世は、武士が都市に関与するようになった時代であった。もともと職業的な戦士であった武士は、平安時代末期ごろから、武力を背景に各地で地域の支配者として台頭し、やがて都市を形成するようになる。そして、中世都市の支配者となった武士は、「都市の掟」を作るようになる。「武士がつくった都市の掟」とは、「武士が自分の支配する都市をどんなふうにしたかったか」を示すものであり、「都市の掟」を分析すると、武士が都市においてめざしたことがみえてくる。武士が都市の何にもっともこだわったのか?最終的にはその謎解きをめざしたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/29 武士の都・鎌倉の掟 鎌倉幕府がお膝元の鎌倉に出した、こまごまとした法令の中身と、その意図するところを探る。
2 02/05 大分と宇都宮の掟 豊後の守護・大友氏と、下野の有力御家人・宇都宮氏が出した、都市の掟を読み解く。
3 02/12 戦国城下町の掟 戦国大名の結城氏や北条氏、伊達氏、上杉氏、大内氏などが城下町に向けて出した都市の掟を読み解く。
4 02/19 道路清掃の掟 武士が出した都市の道路清掃の掟について、その背景を探る。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書:『武士の掟 中世の都市と道』高橋慎一朗著(吉川弘文館)

講師紹介

高橋 慎一朗
東京大学史料編纂所教授
東京大学大学院修了後、東京大学史料編纂所助手を経て現職。博士(文学)。専門は日本中世史、特に都市の歴史。主要著書として、『日本中世の権力と寺院』、『幻想の都 鎌倉』などがある。

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