ジャンル 文学の心
中野校
徒然草を読む
中野 貴文(学習院大学教授)

曜日 | 水曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全8回
・01月08日 ~
03月12日 (日程詳細) 01/08, 01/15, 01/22, 01/29, 02/05, 02/26, 03/05, 03/12 |
コード | 340112 |
定員 | 36名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・徒然草を丁寧に読み込み、その魅力を味わいます。
・徒然草の世界をよりよく理解するために、鎌倉時代の歴史、当時の宮廷文化、兼好が読んだであろう古典文学や仏教などについても学びます。
講義概要
鎌倉末期、兼好法師によって書かれた「徒然草」は、中学校や高等学校の教科書に掲載されることも多い、おそらく最も有名な古典作品といってよいでしょう。しかし、知名度の高さの割に全体を読み通した経験をお持ちの方は、少ないのではないでしょうか。「徒然草」には宮中にまつわる有職故実を書き記した段、法師や貴族たちの滑稽な失敗譚、そして恋愛や人生への哲学的考察に至るまで、魅力的で多様な文章にあふれています。本講座では「徒然草」を丁寧に読み、この稀有な作品の特質を理解することを目指します。今学期は211段から読み進める予定ですが、これまでの章段も適宜振り返りながら読むつもりですので、今学期からのご受講も大歓迎です。
※指定テキストについてはホームページを確認してください。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/08 | 第215段「平宣時朝臣、老の後、昔語りに」他 | |
2 | 01/15 | 第219段「四条黄門命ぜられていはく」他 | |
3 | 01/22 | 第224段「陰陽師有宗入道、鎌倉よりのぼりて」他 | |
4 | 01/29 | 第231段「園の別当入道は」他 | |
5 | 02/05 | 第236段「丹波に出雲といふ所あり」他 | |
6 | 02/26 | 第238段「御随身近友が自讃とて」他 | |
7 | 03/05 | 第241段「望月の円かなることは」他 | |
8 | 03/12 | 第243段「八つになりし年」他 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆すでにお手持ちの「徒然草」テキストがございましたら、そちらをご持参ください。その場合は指定テキストを新たに購入する必要はございません。
備考
・2月19日は休講となります。補講は3月12日に行います。
テキスト
テキスト
『新版 徒然草 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)(ISBN:978-4044001186)※ 上記以外でもお手持ちの『徒然草』があればそれをお持ちください。その場合は指定テキストを新たに購入する必要はございません。
講師紹介
- 中野 貴文
- 学習院大学教授
- 山口県生まれ。博士(文学)。専門分野は、日本中世文学、とくに徒然草。主な著書に『徒然草の誕生―中世文学表現史序説』(岩波書店)、『女学生とジェンダー ―女性教養誌『むらさき』を鏡として』(笠間書院)などがある。