ジャンル 人間の探求

中野校

宗教とは何か 神秘主義と自己成長の物語

  • 冬講座

竹倉 史人(人類学者)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全1回 ・02月01日 ~ 02月01日
(日程詳細)
02/01
コード 340520
定員 54名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・宗教という文化事象について概念的かつ体感的な理解を深める。
・軽視されがちな「神秘体験」の実態について、客観的な理解を獲得する。
・東西の宗教思想における「私」という観念について哲学的に分析する。

講義概要

宗教とは何か。本講義では「神秘体験」と「自己成長」という視点からこの問いにアプローチしてみよう。神秘体験については「超越者からの声」と「前世の記憶」という具体的なトピックに即して考察する。古代ギリシアで言えばソクラテスはダイモーンと呼ばれる守護霊の声を日常的に聞いていたと言われているし、ピタゴラスは自分の前世の記憶を持っていたと伝えられている。現代の「教養人」を困惑させるこうした言説はいかに理解されるべきだろうか。また、今日でもこの種の言説は再生産され、個人の「自己成長」の物語を構築するための文化資源としてグローバルに流通している。こうした現代の個人型の宗教の諸相についても考察してみよう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/01    

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
◆持ち物:メモ用紙、筆記用具
◆参考書籍:竹倉史人著『輪廻転生:〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015年)を事前にお読み頂くとより理解が深まります。

講師紹介

竹倉 史人
人類学者
独立研究者として執筆、講演、大学講師、メディア出演などの活動を行っている。専門は人類の精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)。古今東西の神話や考古遺物の分析を通じ、ホモ・サピエンスの認知の歴史的変遷を研究。著書に『土偶を読む』(2021年、晶文社、第43回サントリー学芸賞)、『土偶を読む図鑑』(2022年、小学館)、『輪廻転生』(2015年、講談社)など。テレビ出演に「おはよう日本」(NHK)、「歴史探偵」(NHK)、「賢者が映す未来」(TBS)など。東京大学文学部宗教学科卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期中退。

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