ジャンル 芸術の世界
早稲田校
江戸文化ゼミナール 原典で学ぶ江戸のベストセラー 2025年大河ドラマ「べらぼう」の周辺を探る
深谷 大(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)

曜日 | 月曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全12回
・10月21日 ~
01月27日 (日程詳細) 10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02, 12/09, 12/16, 12/23, 01/06, 01/20, 01/27 |
コード | 130490 |
定員 | 20名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 47,520 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 54,648 |
目標
・江戸時代の文学・芸能・美術作品への理解力を身につける。
・江戸時代の文化から現代を生きるヒントを得る。
・江戸時代作品の原典に親しむことで、くずし字の読解力を身につける。
・2025年大河ドラマ「べらぼう」を興味深く、より楽しく視聴する力を身につける。
講義概要
2025年NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」は江戸時代を代表する出版プロデューサー・蔦屋重三郎(通称・蔦重)の物語です。
本講座は文学・芸能・美術にわたり、オールラウンドに江戸文化を探求している講師が「今こそ江戸文化を」という思いで開講します。
江戸文化の仕掛人・蔦重が育てた十返舎一九による『東海道中膝栗毛』は江戸時代最大のベストセラーです。現代人にも知られる弥次喜多道中記を様々な視点から考察します。受講生のみなさんとともに検討し、読み解くことで、江戸から現代に続く日本文化の醍醐味を吟味していきます。
秋・冬学期を通して学びます。日程にご注意ください。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/21 | オリエンテーション―江戸時代と出版文化― | 本講座の趣旨やゼミナールの進め方について説明します。現代に続く出版文化のルーツが江戸時代にあることを説き、受講生の皆様とディスカッションします。 |
2 | 10/28 | 江戸の出版界と経済・社会―メディアミックスのメカニズム― | 江戸の出版界と経済・社会のメカニズムについて解説し、受講生の皆様と意見交換をします。 |
3 | 11/11 | 出版プロデューサー・蔦屋重三郎 | 2025年大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎について解説し、受講生の皆様と討議します。 |
4 | 11/18 | 蔦屋重三郎をめぐる人々(1)―鱗形屋孫兵衛― | 蔦屋重三郎に関係する人物として、版元・鱗形屋孫兵衛を取り上げ、受講生の皆様と討議します。 |
5 | 11/25 | 蔦屋重三郎をめぐる人々(2)―喜多川歌麿― | 蔦屋重三郎に関係する人物として、浮世絵師・喜多川歌麿を取り上げ、受講生の皆様と討議します。 |
6 | 12/02 | 蔦屋重三郎をめぐる人々(3)―山東京伝― | 蔦屋重三郎に関係する人物として、戯作者で浮世絵師の山東京伝を取り上げ、受講生の皆様と討議します。 |
7 | 12/09 | 十返舎一九の人生 | 江戸のベストセラー作家・十返舎一九の人生について解説し、受講生の皆様と討議します。 |
8 | 12/16 | 『東海道中膝栗毛』を読む(1) | 『東海道中膝栗毛』について概要を解説し、受講生の皆様と討議します。 |
9 | 12/23 | 『東海道中膝栗毛』を読む(2) | 『東海道中膝栗毛』を丁寧にあらゆる角度から読み解き、受講生の皆様と討議します。 |
10 | 01/06 | 『東海道中膝栗毛』を読む(3) | 『東海道中膝栗毛』を丁寧にあらゆる視点から読み解き、受講生の皆様と討議します。 |
11 | 01/20 | 『東海道中膝栗毛』を読む(4) | 『東海道中膝栗毛』をあらゆる角度から丁寧に読み解き、受講生の皆様と討議します。 |
12 | 01/27 | まとめと展望 | 全体の総括をし、今後の課題や方法論について、受講生の皆様と討議します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、2月3日(月)、2月10日(月)を予定しております。
◆ゼミナール講座には、学びをより良いものにするための「グランドルール」があります。相互に円滑に学びあうコミュニティづくりにご協力ください。
・議論の際には、他者の意見を否定するのではなく、建設的な意見を述べて議論を深めるようにする。
・対等な立場で参加し、他者の意見や背景を理解する努力をする。
・ゼミというコミュニティの中で、自分のできることを見出し、コミュニティへの貢献を意識して活動する。
・ゼミに参加する全員で、ゼミ全体の「思考の質」、「成果の質」をあげることをめざす。
講師紹介
- 深谷 大
- 早稲田大学演劇博物館招聘研究員
- 東京都に生まれる。早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)(早稲田大学)。専攻は江戸時代を中心とした日本文化(芸能・文学・美術)。横浜国立大学等で講師を務める一方、各種展覧会の企画・制作に携わり、テレビ・ラジオ番組に協力・出演している。著書に『岩佐又兵衛風絵巻群と古浄瑠璃』(ぺりかん社)、『さし絵で楽しむ江戸のくらし』(平凡社新書)などがある。