ジャンル 文学の心

早稲田校

『奥の細道』の豊かな世界

  • 冬講座

佐藤 勝明(和洋女子大学教授)

曜日 木曜日
時間 13:10~14:40
日程 全7回 ・01月09日 ~ 02月27日
(日程詳細)
01/09, 01/16, 01/23, 01/30, 02/06, 02/20, 02/27
コード 140110
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 20,790
ビジター価格 受講料 ¥ 23,908

目標

・『奥の細道』という作品の全文を読み切り、その豊かな内容を深く味わう。

講義概要

『奥の細道』は原稿用紙30数枚の短いものですが、その短さがかえって読むことを難しくしている面があり、一人で味読することはさほど容易ではないようです。本講座では、ポイントとなる用語や時代の風俗・習慣、各章段(便宜的にこう呼びます)の中心的な話題などをわかりやすく説明しながら、この作品の豊かな魅力を味わっていきます。そして、全文を読み切ることを大きな目標に置きます。古典はとっつきにくいと躊躇せず、短いけれど大きな、人生そのものを感じさせてくれるこの作品の世界に、私たちも旅立つことにいたしましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/09 旅の始まり 『奥の細道』という作品の成立事情や諸本の関係などを説明した後、「発端」から「那須野」あたりまでを対象に、この旅がどのように始まっていくかをとらえます。
2 01/16 白河を越えて奥州へ 「黒羽」から「信夫」あたりまでを対象に、白河を越えることの意味や、各地での人々との交流のさまなどをとらえます。
3 01/23 歌枕の探訪 「飯塚」から「塩竃」あたりまでを対象に、歌枕(和歌で知られる名所)を訪ねる体験を通して、感情の起伏がどう表されているかをとらえます。
4 01/30 松島・平泉から出羽へ 「松島」から「尾花沢」あたりまでを対象に、二大頂点とも言われる松島・平泉の記述と、出羽に出てからの変化についてとらえます。
5 02/06 出羽路の諸相 「山寺」から「象潟」あたりまでを対象に、名句誕生の裏側や事実と作品の相違、出羽三山や象潟を探訪する意味などをとらえます。
6 02/20 契りと別離 「越後路」から「山中」あたりまでを対象に、契りや別離といったテーマが見られることや、省筆と句群がもつ働きをとらえます。
7 02/27 再び旅へ 「大聖寺」から「大垣」までを対象に、この旅がどう終わるかをとらえ、全体を振り返ってまとめをします。

ご受講に際して(持物、注意事項)

・教材は、プリントを配付します。

講師紹介

佐藤 勝明
和洋女子大学教授
博士(文学、早稲田大学)。専門分野は日本近世文学(とくに俳文学)。和洋女子大学人文学部教授。著書に『芭蕉と京都俳壇』(八木書店、2006年)、『芭蕉全句集』(角川ソフィア文庫、2010年、共著)、『松尾芭蕉と奥の細道』(吉川弘文館、2014年)等。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店