ジャンル 芸術の世界
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新しい時代の博物館の楽しみ方
栗原 祐司(国立科学博物館理事・副館長、日本博物館協会理事)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 19:00~20:30 |
日程 |
全8回
・01月10日 ~
03月07日 (日程詳細) 01/10, 01/17, 01/31, 02/07, 02/14, 02/21, 02/28, 03/07 |
コード | 740401 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・新しい時代の博物館の定義、機能、役割を理解する。
・特別展等の展示だけではない博物館の活動を理解する。
・多様な博物館の楽しみ方を身につける。
講義概要
博物館は、上は天文、下は地理、森羅万象のあらゆることを対象とする施設であり、実物の資料を通じて様々な知識を得ることができる機関です。また、博物館は生涯学習や文化活動の拠点としてだけでなく、新たな地域創造やSDGs、ウェルビーイング等にも資するポテンシャルを有しています。このような博物館を楽しみ尽くすためには、新しい時代における機能や役割を十分に理解し、その活動を知ることが必要不可欠です。日本には5700館以上の博物館があり、身近にある博物館も楽しみましょう。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/10 | 博物館の定義、機能、役割を考える | 2022年にICOM(国際博物館会議)が定める博物館の定義が改正されました。博物館の定義や機能、役割は、時代とともに変化しています。新しい時代の博物館の姿について考えましょう。 |
2 | 01/17 | 博物館の設置者を考える | 博物館の設置者は、単に国立、公立、私立に分類できるほど単純ではなく、独立行政法人制度、指定管理者制度、PFI等の制度の導入によって多様化しています。多様な設置者による博物館について考えてみましょう。 |
3 | 01/31 | 博物館展示を考える | デジタル技術を含め博物館展示技術が向上している一方、倫理面やデコロナイゼーションの観点から展示の在り方も変わってきています。新しい時代の博物館の展示の在り方について考えてみましょう。 |
4 | 02/07 | 博物館施設を考える | 博物館施設は、建築家による作品としての価値がある博物館も増加傾向にありますが、他の施設からの転用に伴う様々な制約もあります。新しい時代の博物館施設について考えてみましょう。 |
5 | 02/14 | 博物館のスタッフの役割を考える | 博物館のスタッフは、館長や学芸員だけでなく、事務職員や技術職員等多くの人々によって支えられています。外からはあまり見えてこない博物館のスタッフの役割について考えてみましょう。 |
6 | 02/21 | 博物館のショップ、カフェ、託児所等を考える | 近年設置された博物館は、ショップ、カフェ、託児所等の設置が不可欠といってもいい存在になっています。もはや「付帯施設」ではないこれらの博物館施設・設備について考えてみましょう。 |
7 | 02/28 | 博物館の外部資金獲得について考える | 近年博物館の多くが予算や人員の不足に直面しており、外部資金を獲得することが不可欠になっています。クラウドファンディングやユニークベニュー等、博物館が取り組んでいる外部資金の獲得について考えてみましょう。 |
8 | 03/07 | 博物館とSDGsについて考える | 近年地球規模で大きな課題となっている気候変動やジェンダー問題、移民問題等に対して博物館は何かできるのでしょうか。博物館とSDGsについて考えてみましょう。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、3月14日(金)を予定しております。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 栗原 祐司
- 国立科学博物館理事・副館長、日本博物館協会理事
- 1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業後、文部省、文化庁、ニューヨーク日本人学校、東京国立博物館、京都国立博物館等勤務を経て、2023年4月より現職。ICOM日本委員会副委員長、國學院大學大学院、国際基督教大学及び学習院大学非常勤講師、日本展示学会副会長、日本ミュージアム・マネージメント学会副会長、全日本博物館学会委員等を務め、全国6,900館以上の博物館を訪問。『教養として知っておきたい 博物館の世界』(誠文堂新光社、2021.7)等著書多数。