ジャンル 世界を知る
早稲田校
中東イスラム世界―戦争と平和の歴史と現在
宮田 律(一般社団法人現代イスラム研究センター理事長)

曜日 | 木曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全8回
・01月09日 ~
02月27日 (日程詳細) 01/09, 01/16, 01/23, 01/30, 02/06, 02/13, 02/20, 02/27 |
コード | 140338 |
定員 | 55名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・イスラーム世界の紛争要因を知る
・イスラームと他の宗教世界との関わりを知る
・日本人はいかにイスラームと向き合うべきかを考える
・イスラーム世界の平和構築のあり方を考える
講義概要
2023年10月ハマスのイスラエルへの奇襲攻撃でガザの紛争が始まった。一部では「宗教戦争」などという形容もあるが、宗教は紛争を起こすナショナリズムの一要素にすぎない。本講座ではイスラームに関する基本的知識を、教義、実践などから説き起こすとともに、イスラーム世界の歴史的発展、キリスト教、ユダヤ教との関係を説明しつつ、イスラーム世界がなぜ絶え間ない紛争に巻き込まれるのか、その紛争要因を考え、平和構築のためにはいったい何が必要かを考えたい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/09 | 中村哲医師の平和への取り組み | アフガニスタンで30年以上にわたって用水路建築など、アフガニスタンの安定や平和を構築しようとした中村哲医師。その平和思想と活動を明らかにする。 |
2 | 01/16 | アメリカはなぜ中東イスラム地域で戦争を行うのか | アメリカが中東イスラム地域で戦争を行う背景を考える |
3 | 01/23 | 欧米の植民地主義と中東イスラム世界 | アルジェリアなど欧米の植民地支配と独立戦争、欧米とイスラム世界の外交関係の現状を考える |
4 | 01/30 | イスラエルの極右思想の発展と現在 | イスラエルはなぜガザでの戦争を繰り返し行うのか、戦争を推進する極右勢力の思想と行動を明らかにする |
5 | 02/06 | ガザ戦争とハマス | ガザの現状と、ハマスとイスラエルの関係を考える |
6 | 02/13 | イスラムの平和思想 | イスラムは決して暴力的な宗教ではない。イスラムの思想家たちは戦争と平和をどう考えてきたのかを考える |
7 | 02/20 | 戦争と平和の時事問題 | 中東イスラム世界の平和と戦争に関する時事問題を紹介 |
8 | 02/27 | イスラエルの平和運動家の活動を紹介する | 現在のイスラエルでは極右思想が政治や社会を覆うようになっているが、なぜイスラエルでは平和主義の運動が後退してしまったのか。その要因を考えるとともに、パレスチナ和平に必要な方途を考える |
講師紹介
- 宮田 律
- 一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
- 1955年、山梨県生まれ。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。87年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。専門は、イスラム地域の政治および国際関係。著書に、『現代イスラムの潮流』(集英社新書)、『オリエント世界はなぜ崩壊したか』(新潮選書)、『中東イスラーム民族史』(中公新書)、『武器より命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラエルの自滅』(光文社新書)など。