ジャンル 文学の心
早稲田校
最古の災害文学 読み継がれる『方丈記』の魅力
木下 華子(東京大学准教授)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全3回
・10月11日 ~
11月08日 (日程詳細) 10/11, 10/25, 11/08 |
コード | 130116 |
定員 | 33名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・『方丈記』を読み解く。
・日本における災害認識の歴史的なあり方を知る。
・災害文学としての『方丈記』の魅力を味わう。
講義概要
建暦2年(1212)、鴨長明の手に成った『方丈記』は、現代に至るまで日本の古典文学を代表する作品として、高い評価を受けています。平安時代末期に起きた5つの大きな災害を記す災害文学としても注目され、2012年の東日本大震災やこの数年のコロナ禍など、私たちが災害や危機に直面する度に読み返されてきました。本講座では、『方丈記』が私たちの災害認識の原型としてあり続けることに着目し、現代まで読み継がれてきた作品の魅力をひもといてみたいと思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/11 | 『方丈記』の災害─(1)大火・竜巻・都遷り | 『方丈記』の災害記事のうち、安元の大火(1177年)・治承の辻風(1180年)・都遷り(1180)を取り上げます。 |
2 | 10/25 | 『方丈記』の災害─(2)飢饉・大地震 | 『方丈記』の災害記事のうち、養和の飢饉(1181〜1182年)・元暦の大地震(1185年)を取り上げます。 |
3 | 11/08 | 『方丈記』の災害認識 | 『方丈記』の災害記事の特徴を見出し、なぜ、『方丈記』が私たちの災害認識の原型となってきたのかを考えます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は11月22日(金)を予定しています。
◆教材はプリントを配付します。
講師紹介
- 木下 華子
- 東京大学准教授
- 福岡県生。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程単位取得退学。博士(文学、東京大学)。ノートルダム清心女子大学文学部専任講師、准教授を経て現職。専門分野は、日本中世文学および和歌文学。著書に、『鴨長明研究──表現の基層へ』(勉誠出版)、『和歌文学大系49 正治二年院初度百首』などがある。