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変貌するアメリカのデモクラシー 暴力とポピュリズムの時代
中野 博文(北九州市立大学教授)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 13:00~14:30 |
日程 |
全6回
・10月18日 ~
11月29日 (日程詳細) 10/18, 10/25, 11/08, 11/15, 11/22, 11/29 |
コード | 730304 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・超大国アメリカの現在を、2024年大統領選挙を通じて考える。
・アメリカのデモクラシーが「ポピュリズム」の台頭で変貌していることを理解する。
・アメリカ社会で暴力が爆発する背景、とくに銃犯罪が多い原因を理解する。
講義概要
本年11月5日、アメリカ大統領選挙の投票がおこなわれる。2020年選挙でバイデンに敗れたトランプは復職を目指して、現職大統領のバイデンと互角の戦いを演じているが、その彼はあまたの裁判で罪を問われている人物である。なかでも、2021年1月の連邦議会襲撃事件で暴徒をあおったことは、人々に鮮明な記憶を残している。そうしたトランプを、なぜ、多くの有権者が支持するのか。本講座では、この問いを主発点として、急速に変貌する社会状況、そしてこの国のデモクラシーの現状を明らかにする。超大国アメリカがポピュリズムの暴力に悩んでおり、その深層に何があるかを知れば、世界の趨勢も新たなかたちで見ることができるようになろう。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/18 | 2024年大統領選挙の争点―再現されたバイデンとトランプの戦い | 82歳になるバイデンと77歳のトランプの再選がなぜ起こったのか。この選挙戦の争点を概観するとともに、この二人しか候補者にできなかった理由を探ります。 |
2 | 10/25 | 大統領選挙をめぐる暴力―2021年1月の連邦議会襲撃事件の深層 | 2020年大統領選挙では、選挙結果を否定しようとした暴徒が、連邦議会を襲いました。この事件の顛末をもとに、アメリカのデモクラシーの病弊を考えます。 |
3 | 11/08 | 「アメリカのデモクラシー」の実像―抗争と粛清の世界 | アメリカのデモクラシーには、この国の文化が生みだした特異な性格があります。なかでも、民衆暴力は見落とせない点であり、この回はデモクラシーと暴力の関係を、ポピュリズムの観点から考察します。 |
4 | 11/15 | 暴力文化を生みだすもの―憲法で認められた人民武装 | 銃犯罪はアメリカを悩ませる最大の問題の一つです。銃が市民に普及している背景を考えると、そこには、この国特有の人民武装の考えがあります。憲法で承認された銃保持の権利について論じます。 |
5 | 11/22 | 争うアメリカ―人種とジェンダーをめぐる社会の分断と抗争 | 文化戦争という言葉が、1992年以降、しばしば使われています。異なる文化を持つ集団間で襲撃事件も多発していますが、なぜ、そのような抗争が起こるようになったのか、歴史的背景を探ります。 |
6 | 11/29 | 「アメリカのデモクラシー」の来歴と未来 | 前回までの授業を総括し、アメリカが現在の状況から脱することができるのか、2024年大統領選挙の結果から展望します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆8/30(金) 11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。https://www1.ex-
waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
◆休講が発生した場合の補講日は12月13日を予定しています。
◆最新の情勢にあわせて、講義内容が変更になることがあります。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
備考
無料体験会での本講座の様子を公開しました。5分程度の動画です。
再生すると音が出ます。視聴の際はご注意ください。
講師紹介
- 中野 博文
- 北九州市立大学教授
- 福岡県生まれ。広島大学総合科学部専任講師を経て、北九州市立大学外国語学部助教授、現在、同学部教授。著書に、『暴力とポピュリズムのアメリカ史―ミリシアがもたらす分断』(岩波新書、2024年)、『ヘンリ・アダムズとその時代―世界大戦の危機とたたかった人々の絆』(彩流社、2016年)などがある。