ジャンル 文学の心

中野校

『源氏物語』と和歌

  • 秋講座

家永 香織(立教大学特任教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全2回 ・11月15日 ~ 11月22日
(日程詳細)
11/15, 11/22
コード 330128
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・物語の表現と歌ことばの関係について学ぶ。
・『源氏物語』における和歌の役割について理解を深める。
・『源氏物語』が後代の歌人たちに与えた影響について知る。

講義概要

『源氏物語』の作中歌は795首にのぼります。登場人物は、その性格や場面にふさわしい和歌を詠み、和歌によって表現効果が高められ、物語が推し進められるのです。同時に、散文部分に著名な和歌の一節を引く「引歌」という手法も随所に見られます。『源氏物語』を読み解くには、物語において和歌が果たしている役割を知ることが必須なのです。また、『源氏物語』は後代の歌人たちに多大な影響を与えました。中でも歌壇の指導者であった藤原俊成・定家父子は『源氏物語』を重視しました。この講座では、和歌に着目して『源氏物語』の重要場面を精読するとともに、歌人たちが『源氏物語』をどのように享受したのかについて解説します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/15 『源氏物語』と和歌/『源氏物語』の和歌 ・『源氏物語』の表現において、歌ことばがどのように利用され活かされているかについて解説する。
・『源氏物語』の主要場面を和歌に注目しつつ精読する。
2 11/22 藤原俊成・定家と『源氏物語』 ・俊成妻(定家母)死去を巡る俊成・定家・式子内親王の『源氏物語』を踏まえた贈答歌を読む。
・定家撰『物語二百番歌合』(『源氏物語』と他の物語の作中歌を左右に番え歌合形式にした作品)について解説する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は11月29日を予定しています。
◆教材はプリントとして配付します。

講師紹介

家永 香織
立教大学特任教授
東京大学人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は、中古・中世和歌文学。著書として、『転換期の和歌表現』(第二次関根賞受賞)、『為忠家初度百首全釈』『為忠家後度百首全釈』他がある。

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