ジャンル 現代社会と科学
中野校
ロシアとウクライナ、ふたつの国のこの30年
西谷 公明(エコノミスト)
曜日 | 水曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全3回
・11月06日 ~
11月20日 (日程詳細) 11/06, 11/13, 11/20 |
コード | 330708 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・ロシアとウクライナという国に対する理解を深める。
・ロシア・ウクライナ戦争の根っ子にあるものを理解する。
・私たちが生きている世界の今についての理解を深める。
講義概要
ロシアによるウクライナ侵攻は、歴史の大きな転換点と言ってよい。そもそもウクライナとはどういう国なのか? またロシアとは何ものか、ロシア経済はなぜ崩れないのか? 停戦、和平はいったいいつ、どのように訪れるか? こういった主題について、偶然にも両国と長く関わって過ごすことになった私自身の経験と、エコノミストとしての視点からわかりやすく紐解きたい。私が知るロシアとウクライナの30年を振り返りつつ、また時にビジネスにおける苦労談や失敗談も交えつつ、この戦争が問う意味とその奥行きを照らしてみたい。それは冷戦終結30余年後の、私たちが生きる世界の現在地を問うことでもある。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 11/06 | 誰にウクライナが救えるか | ある金融マンの死~平穏なる独立~五穀豊穣、多様な産業基盤~キエフ・ルーシ、過ぎ し時代の記憶~内なるロシア、内なるヨーロッパ~ガリツィアとは何か~専門調査員時 代~ユシチェンコ元大統領のこと~マイダン政変の真実~行政の汚職と社会の腐敗~国 家存亡を賭けた戦い |
2 | 11/13 | ロシア、ユーラシア国家の命運 | プーチンがロシア国民の心をつかんだ日~ロシア史におけるソ連崩壊~石油とロシア~ 北方のフロンティア国家~苦多かれども亦楽しからず哉~リーマンショック、その後~ ロシア経済、崩れない理由~ロシアと中国、戦略的結束~遠ざかる「冷戦終結後」 |
3 | 11/20 | 砲声止まぬユーラシアを想う | 青空の記憶~歴史は4度繰り返す?~国力の比較、人口の推移~はざまの国の舵取りは 難しい~問題の根っ子はどこにあるか~「国際協調」から「自国ファースト」へ~ウク ライナはどうなるか~「凍結された紛争」とは~ウクライナ戦争が問いかけること~ロ シアとはいったい何ものか |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、11月27日(水)に行います。
講師紹介
- 西谷 公明
- エコノミスト
- エコノミスト、時事通信社内外情勢調査会講師。早稲田大学大学院経済学研究科修了。87年、長銀総合研究所入社。92年ウクライナ最高会議経済改革管理委員会メンバー、96年在ウクライナ日本大使館専門調査員。99年トヨタ自動車入社。2004‐09年ロシアトヨタ社長を務めた後、欧州本部BRロシア室長などを歴任。12年より国際経済研究所取締役・理事。2018年7月、独立。著書に『ユーラシア・ダイナミズム-大陸の胎動を読み解く地政学』『ロシアトヨタ戦記』『ウクライナ 通貨誕生-独立の命運を賭けた闘い』など。