ジャンル 芸術の世界

中野校

イスラーム美術へのいざない―ヨーロッパと日本を魅了した芸術

  • 秋講座

鎌田 由美子(慶應義塾大学准教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・10月26日 ~ 12月21日
(日程詳細)
10/26, 12/21
コード 330408
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・イスラーム圏における建築と美術工芸の発展の様子を理解する。
・ヨーロッパとイスラーム美術のかかわりを理解する。
・日本にもイスラーム美術品がもたらされていたことを理解する。

講義概要

イスラーム圏では優れた建築物や美術工芸品が作られてきました。とくにイスラーム圏の陶器や金工品、染織品などの工芸品は、貿易品や贈答品としてヨーロッパにもたらされ、イタリア・ルネサンスにも影響を及ぼしました。また19世紀以降、欧米の芸術家のなかには、イスラーム圏の建築や美術、工芸品のデザインを参照して制作を行う者も多くいました。実は日本にも古くからイスラーム美術品がもたらされていました。本講義では、イスラーム美術がどのように発生し、発展したのかを解説したうえで、イスラーム美術がヨーロッパや日本の人びとを魅了した様子を見ていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/26 ①イスラーム美術の発生と発展 ②イタリアとイスラーム美術 ①イスラーム美術がどのようにして発生し、発展していったのか、ウマイヤ朝とアッバース朝の美術を中心に見ていきます。
②貿易を通じて、オスマン朝トルコやマムルーク朝エジプトで作られた染織品や金工品などの工芸品がイタリアを中心とするヨーロッパにもたらされ、大きな影響を及ぼした様子を概観します。
2 12/21 ③イスラーム美術の華―三大帝国における美術 ④日本とイスラーム美術 ③オスマン朝トルコ、サファヴィー朝イラン、ムガル朝インドにおける建築・美術の発展の様子を見ていきます。
④日本に歴史的にもたらされてきたイスラーム美術品について見たあと、明治期以降の日本の芸術家たちがイスラーム美術からどのようなインパクトを受けたのか、明らかにします。

ご受講に際して(持物、注意事項)

※講師の都合により、9月28日(土)は休講となりました。補講は12月21日(土)に行います。

講師紹介

鎌田 由美子
慶應義塾大学准教授
イスラーム美術史専攻。2002年に慶應義塾大学美学美術史学専攻を卒業後、東京大学大学院にて修士号、ニューヨーク大学美術研究所にて博士号を取得。メトロポリタン美術館ホイットニー研究員、ホノルルのシャングリラ・イスラーム美術館レジデント研究員、早稲田大学高等研究所などを経て2017年より現職。著書に『絨毯が結ぶ世界―京都祇園祭インド絨毯への道』(名古屋大学出版会、2016年)。日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞ほかを受賞。近年は、日本とイスラーム美術のかかわりについて調査・研究を行っている。
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