ジャンル 世界を知る
早稲田校
冷戦とは何だったのか―その歴史と意味を考える
青野 利彦(一橋大学大学院教授)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全6回
・10月08日 ~
12月10日 (日程詳細) 10/08, 10/22, 11/05, 11/19, 12/03, 12/10 |
コード | 130322 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・冷戦の起源・展開・変容・終焉の過程について概要を知る。
・冷戦期の国際政治の特徴についてキーワードを軸に学ぶ。
・冷戦史における東アジアと日本の位置づけを考える。
・21世紀の世界情勢と冷戦の関連について知る。
講義概要
近年「新冷戦」が始まったと言われますが、そもそも、第二次世界大戦後の「冷戦」とはどんな現象だったのでしょうか。本講座では、米ソ超大国のみならず、その同盟国や第三世界諸国などの中小国にも目を向けながら、いくつかのキーワードに注目して冷戦の歴史とその性質、現在の世界に与えた影響について考えます。また、冷戦と日本の関係についても検討していきます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/08 | 冷戦を見る視点と歴史的背景 | 歴史家は冷戦をどのように見てきたのか。米ソはいかにして超大国となったのか。19世紀からの歴史を概観します。 |
2 | 10/22 | 分断体制の成立 ―ヨーロッパとアジア | 冷戦体制を特徴付ける、東西分断体制はどのように発生したのか。ヨーロッパとアジアの文脈で考えます。 |
3 | 11/05 | 同盟・脱植民地化と冷戦 | 東西両陣営の同盟、そして西欧植民地帝国の解体は冷戦にどんな影響を与えたのか。米ソの同盟国や第三世界諸国の主体的な役割に注目しながら学びます。 |
4 | 11/19 | 核危機とデタント | 核兵器が冷戦で果たした役割とは。核戦争の危機とそれに続く緊張緩和の模索―デタント―の過程を見ながら検討します。 |
5 | 12/03 | 冷戦と東アジア、日本 | 戦後の東アジア、そして日本外交は冷戦の文脈にどのように位置づけられるのか。通常、冷戦史で等閑視されがちな問題について改めて考えます。 |
6 | 12/10 | 冷戦の終焉と現代世界の形成 | 1990年代初めに冷戦が終わったのはなぜか。そして冷戦は21世紀の世界に何を残したのか。広い歴史的文脈の中で見直します。 |
テキスト
テキスト
青野利彦『冷戦史(上)第二次世界大戦終結からキューバ危機まで』(中公新書)(ISBN:978-4121027818)
青野利彦『冷戦史(下)ベトナム戦争からソ連崩壊まで』(中公新書)(ISBN:978-4121027825)
講師紹介
- 青野 利彦
- 一橋大学大学院教授
- 1973年広島県生まれ。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校にて歴史学博士号取得後、一橋大学にて教鞭を執る。専門はアメリカ外交史、国際関係史、冷戦史。主な著作に『冷戦史』(上下、中公新書、2023年:第5回アメリカ学会中原伸之賞受賞作)、『現代アメリカ政治外交史』(共編著:ミネルヴァ書房、2020年)、『「危機の年」の冷戦と同盟』(有斐閣、2012年:第18回アメリカ学会清水博賞受賞作)など。