ジャンル 日本の歴史と文化

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古代の戸籍からみる家族、ムラの実態

  • 秋講座

今津 勝紀(岡山大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・10月08日 ~ 11月12日
(日程詳細)
10/08, 10/22, 10/29, 11/05, 11/12
コード 730265
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・日本の古代社会に対する理解を深める。

講義概要

古代国家は戸籍・計帳を通じて人々を統治しました。戸を単位として人々のつながりを登録した戸籍や計帳がどのように機能したのか、そのつながりがどのような意味や特徴を持つのかを考えます。戸籍制度は中国で成立し、中国にも断片的に伝わりますが、日本では正倉院文書中に多く伝わり、体系性も高く世界的にも貴重な人口データ資料です。本講義では戸籍を読み解くことを通じて、当時の人々のつながりを復原したり、戸を手がかりとした日本古代の列島社会の復原を行います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/08 今に伝わる古代の戸籍 正倉院に伝わる数々の戸籍や計帳にはどのようなものがあり、それがどのように伝わったのか、基本的な事柄について説明します。
2 10/22 戸からみえる日本の古代 戸はいつ成立したのか、その背景はどのようなものであったか、また戸に着目することで、古代の列島社会がどのような特徴を有していたのか、人口動態を復原してみましょう。
3 10/29 戸籍からみた婚姻 戸籍に登録された戸を読み解いてみましょう。とりわけ夫と妻に着目することで見えてくる古代の家族とその特徴について解説します。
4 11/05 古代の恋愛とムラの生活 当時の人々の暮らしぶりはどのようなものであったか、古代の人々の恋愛事情をのぞき見てみましょう。あわせて当時の人々の日常生活をいくつかのフィールドに即して考えます。
5 11/12 古代社会を生き延びる 古代社会の流動性を環境との応答のなかに読み解きます。厳しい生存条件のなかでもたくましく生き延びる古代の人々、その生命の営みを復原します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書:『戸籍が語る古代の家族』今津勝紀著(吉川弘文館)
◆休講が発生した場合の補講は11月19日(火)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

今津 勝紀
岡山大学教授
東京都生まれ。京都大学博士(文学)。鳥取女子短期大学・樟蔭女子短期大学をへて1998年より岡山大学。主著に『日本古代の税制と社会』(塙書房、2012年)、『戸籍が語る古代の家族』(吉川弘文館、2019年)、『日本古代の環境と社会』(塙書房、2022年)。
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