ジャンル 芸術の世界

早稲田校

雅楽の世界―千年の響きをたどる

  • 秋講座

遠藤 徹(東京学芸大学教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・10月11日 ~ 12月06日
(日程詳細)
10/11, 10/25, 11/08, 11/22, 12/06
コード 130462
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・雅楽とはどのような音楽かを知る。
・雅楽の歴史をつくった人物や場に注目する。
・雅楽の響きの特徴を考える。

講義概要

雅楽は、日本列島に古来伝わる歌舞と、5世紀から9世紀にかけて中国大陸や朝鮮半島から渡来した楽舞を源流として、平安時代の宮廷社会で大成した一千年を超える歴史を持つ伝統音楽です。雅楽の独特の響きはどのようにして作られ、どのように継承されてきたか。本講座では、雅楽の響きを作り上げた人物や雅楽が奏された場に注目して、上記の問題に迫りたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/11 総論 本講座の概要、雅楽の概念や分類について概説します。
2 10/25 宮廷音楽の形成 日本の雅楽の起点は、大宝元年(701)に宮廷音楽を管掌する機関として雅楽寮が設置されたことにあります。雅楽寮とはどのような機関であったか、その実態や意義を考えます。
3 11/08 承和という時代 平安初期の仁明天皇の承和年間(834-848)は、改作・新作が盛んになされた時代です。後にも先にも、雅楽の歴史にそのような時代はありません。当時の人物の事績を辿りつつ、承和という時代が雅楽の歴史に持つ意義を考えます。
4 11/22 興、幽玄に入る 平安中期には詩歌管絃が貴族社会に浸透し、貴族の中から管絃の名手が現れてきます。代表的な人物に触れつつ、彼らが求めた響きはどのようなものであったか、その実体に迫ります。
5 12/06 極楽浄土の妙音 雅楽は仏前でも奏されます。そこでは僧侶が唱える声明とも融合した独特の響きが形成されます。仏前の奏楽とはいかなるものか。平安時代に形作られた舞楽法要から考察します。

講師紹介

遠藤 徹
東京学芸大学教授
1966年生まれ。京都大学文学部史学科卒業後、東京藝術大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。専門は日本音楽史。主として雅楽の歴史と理論の研究に取り組んでいる。東京学芸大学講師、准教授を経て現職。著書に『平安朝の雅楽ー古楽譜による唐楽曲の楽理的研究』(東京堂出版)、『雅楽を知る事典』(東京堂出版)、『美しき雅楽装束の世界』(淡交社)などがある。
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