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ナチスの政権獲得のプロセスとそのユダヤ人政策

  • 秋講座

斉藤 寿雄(早稲田大学名誉教授)

曜日 月曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・10月07日 ~ 12月02日
(日程詳細)
10/07, 10/28, 11/18, 12/02
コード 730303
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・ナチスの台頭がなぜ可能になったのかをヴァイマル共和国時代から考える。
・ナチスのユダヤ人政策の過激性を検証する。

講義概要

ナチスに関する書籍は、毎年ドイツで数十冊、日本でも十数冊出版されている。これだけ多くの書籍が刊行されるのは、そこに人びとの並々ならぬ関心があるからだ。
本講座は、ナチスを生み出したヴァイマル共和国の歴史を俯瞰し、そこからナチスが権力掌握をどのように達成したかを見る。さらにナチスが実践したユダヤ人政策に焦点を当て、ユダヤ人の排除、迫害、虐殺のプロセスをたどる。
ナチスは、どのように台頭し、権力を獲得し、最終的に前代未聞の残虐な犯罪を犯すことになったのか。この過程を知ることによって人間のなかにひそむ野蛮性をも認識する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/07 ヴァイマル共和国の歴史 第一次世界大戦でドイツが敗北してヴァイマル共和国が誕生した。ヴァイマル共和国は「黄金の20年代」といわれるほど文化的には発展したが、政治的にはきわめて不安定だった。その没落の歴史を時系列的に見てゆき、当時世界でもっとも進んだ憲法をもったヴァイマル共和国の内的、外的問題点を探り、内部崩壊によるナチスの台頭の背景を検証する。
2 10/28 ナチスの権力掌握 ヴァイマル共和国のなかでどのようにナチスは誕生し、台頭し、最終的に権力を掌握したのか。その過程をたどることによって2度とナチスのような現象が起こらないよう考察を深めたい。第1回目でヴァイマル共和国の歴史を検証したが、その政治的問題を明らかにすることによってナチスがいかにその政治システムを巧みに利用したかを暴き出す。
3 11/18 ナチスのユダヤ人政策 ナチスが権力を掌握したあと、着々とユダヤ人の排除、迫害、ついには虐殺へとユダヤ人政策が過激化された。具体的にナチスのユダヤ人政策を見てゆきながら、なぜこれほどまでにユダヤ人政策は過激化したのかを探る。そしてそのプロセスを見ることによって政権指導部だけでなく、一般市民もその過激化に加担していった実態を検証したい。
4 12/02 ホロコースト、強制収容所、絶滅収容所 ナチスは、政敵やユダヤ人等の異民族を強制収容所に収監し、その労働力を搾取した。またただ殺すためだけに絶滅収容所を建設し、推定580万人のユダヤ人を虐殺した。
その実態をあばき、ナチスの野蛮性と残虐性を知るとともに、それがわれわれ普通の人間にも潜む特性であることを認識したい。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は12月9日を予定しております。
◆本講座は2024年度夏講座とおおむね同じ内容です。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

斉藤 寿雄
早稲田大学名誉教授
早稲田大学名誉教授。1992年早稲田大学政治経済学部嘱任。専門分野は20世紀のドイツ詩。著書に『ペーター・フーヘルの世界―その人生と作品』、訳書に『アードルフ・ヒトラー―ある独裁者の伝記』『ナチスからの回心』『ナチス第三帝国を知るための101の質問』『反ユダヤ主義とは何か』『アードルフ・ヒトラー 独裁者の人生行路』ほか。
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