ジャンル 世界を知る

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カカオとコーヒー豆を通して見るアフリカの過去と現在

  • 秋講座

溝辺 泰雄(明治大学教授)

曜日 水曜日
時間 13:00~14:30
日程 全6回 ・10月09日 ~ 11月13日
(日程詳細)
10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06, 11/13
コード 730362
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・具体的な事例を通して奴隷貿易の実態を理解する。
・欧州列強による植民地支配が現在のアフリカに与えている影響を理解する。
・世界史に関する複眼的な視点を身につける。

講義概要

本講座ではアフリカ産のカカオとコーヒーと通して、現代世界の歪んだ構造を解明していきます。具体的には19世紀末に開始された植民地支配の歴史を概観した上で,アフリカにおけるカカオやコーヒーの栽培とそれにかかわる貿易の歴史を踏まえて、国際貿易の現状と「公正(フェア)な貿易」を模索する様々な取り組みの歴史と現状を学びます。さらに、カカオ栽培に関わる子どもの問題と児童労働問題の解決に向けての国際社会の取り組みについても検討を進め、身近に存在するチョコレートやコーヒーを通してアフリカの過去と現在に関する理解を深めていくことを目指していきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/09 アフリカにおける植民地支配 アフリカにおけるカカオ栽培は植民地支配とともに始まります。初回講義では背景理解のためにヨーロッパ諸国による植民地支配について概観します。
2 10/16 植民地支配の経済的影響:換金作物の導入とアフリカ社会への影響 ヨーロッパ諸国によるアフリカの植民地支配の第一の目的は自国の経済的利益の確保にありました。そのなかで導入されたのがカカオやコーヒーを含む換金作物栽培の導入です。この回では植民地支配がアフリカ社会に与えた経済的影響について考察します。
3 10/23 カカオ栽培の実情と世界のチョコレート産業 カカオ栽培の実情を西アフリカ・ガーナの事例を中心に紹介していくとともに、10兆円規模と言われる世界のチョコレート産業の現状を概観します。
4 10/30 アフリカのコーヒー生産の現状 コーヒー発祥の地であるアフリカ大陸ですが、植民地支配によってその生産形態は大きく変化することになりました。この回の講義ではアフリカにおけるコーヒー生産の現状について概観します。
5 11/06 「フェアトレード」運動の歴史と現状 世界経済の歪な状況を是正するために「公正な貿易(フェアトレード)」運動が展開されています。この回の講義ではその歴史と課題について考察していきます。
6 11/13 カカオ生産と児童労働 アフリカのカカオ生産とともに語られる「児童労働」の問題について、問題の本質はどこにあるのかを検証していきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は11月20日(水)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インタ
ーネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動
画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

溝辺 泰雄
明治大学教授
博士(学術、大阪外国語大学大学院)。専門分野はアフリカ学(近現代アフリカ史)および日本アフリカ関係史。2015年度から2023年度までNHK Eテレ高校講座「世界史」の監修・講師を担当。共著に『ようこそアフリカ世界へ』(遠藤貢・阪本拓人 編・昭和堂)、『食と農のアフリカ史』(石川博樹ほか編・昭和堂)などがある。

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