ジャンル 芸術の世界

早稲田校

映画監督 小津安二郎の生涯

  • 秋講座

宮本 明子(同志社女子大学准教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・11月09日 ~ 11月16日
(日程詳細)
11/09, 11/16
コード 130473
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・小津安二郎の生涯について理解を深める。
・小津安二郎の作品について理解を深める。

講義概要

2023年に生誕120周年を迎えた、小津安二郎監督の生涯をたどる入門講座です。今なお小津監督が、世界の映画監督に影響を与え続けているのはなぜでしょうか。小津安二郎にはじめて触れるという方に楽しみ、親しんでいただけるよう、まずは基礎となる情報を一緒に確認します。さらに、監督の発言や日記などの記録、近年の調査や取材から見えてきた監督の歩みもご紹介します。そして、早稲田に来たからこそ面白い!ご当地、早稲田大学が小津監督作品にどのように登場するのかも確認します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/09 ①小津安二郎の十代・二十代 ②小津安二郎の三十代 ①小津安二郎はどこに生まれ、どのように成長を遂げたのでしょうか。まずは、生まれ親しんだ東京から三重に引越すまでの幼年・少年時代、映画に情熱を注ぎ映画界を目指すまでを確認します。続いて、念願叶って東京・蒲田の撮影所に入った後の出来事や作品、映画人との交友の様子を見てみましょう。②今では仕事がわかり、楽しくなってくると言われる三十代、小津安二郎はどこで、何をしていたのでしょうか。日記や覚書から確認します。三十代の小津安二郎は仕事や趣味に没頭する一方、激動する社会に生きていました。兵士として従軍し、帰還した彼は、「フィルムが信じられなくなった」とも語っています。
2 11/16 ③小津安二郎の四十代 ④小津安二郎の五十代 ③小津安二郎は、陸軍報道部映画班員としてシンガポールに滞在します。シンガポールの日々を、当時の記録から確認しましょう。そして帰還後、小津安二郎はどのような脚本を書き上げ、どのような映画を撮影したのでしょうか。映画監督としてさらに評価を高めてゆく、小津監督の四十代をたどります。④代表作に掲げられる『東京物語』以後、小津監督はどのような作品を撮ってゆくのでしょうか。初期作品に対して、内容や映画技法は変化したのでしょうか。晩年まで共に脚本執筆を続けた脚本家・野田高梧の存在にも留意しながら、小津監督の五十代、さらに六〇歳の誕生日に逝去するまでをたどります。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は11月30日(土)を予定しています。

講師紹介

宮本 明子
同志社女子大学准教授
小津安二郎監督作品の資料調査、映画研究を進めている。博士(文学、早稲田大学)。著書に『台本からたどる小津安二郎』、共編著に、小津組関係者への取材、各執筆者の論考を収めた『小津安二郎 大全』などがある。
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