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グローバルヒストリーからみるイギリス帝国史 近世―16世紀〜18世紀

  • 秋講座

秋田 茂(大阪大学栄誉教授)

曜日 水曜日
時間 10:30~12:00
日程 全4回 ・10月16日 ~ 11月27日
(日程詳細)
10/16, 10/30, 11/13, 11/27
コード 730302
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・グローバル化が急速に進展する現代世界の歴史的起源を考える。
・一国史(ナショナルヒストリー)を超える新たな歴史の見方(グローバルヒストリー)を学ぶ。
・イギリス社会の複合的な成り立ちを理解する。

講義概要

グローバルヒストリーは、世界全体を視野に入れることで、従来の国ごとを単位とした一国史(ナショナルヒストリー)では見えてこなかった、ヒト・モノ・カネ・情報のボーダー(国境)を超えた動きを、広域的・俯瞰的にとらえ考える「新しい世界史」です。この講義では、16世紀からほぼ500年にわたって世界中で大きな影響力を行使したイギリス帝国の盛衰を、まず前半の台頭・勃興期である「近世」の時代(16-18世紀)を中心に考察します。なぜ、ヨーロッパの二流国であったイギリスが、大国として君臨することになったのか? 帝国・植民地の獲得、海外貿易の拡張、国内のジャントルマン支配など、複合的な関連から読み解いていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/16 二流国イギリスの「帝国の兆し」―16世紀 ヨーロッパの「大航海時代」の超大国、スペイン帝国に挑戦した二流国であったイギリスの経験を、エリザベス1世、シェイクスピア、海賊ドレイクが活躍した時代を中心に考察する。
2 10/30 オランダとイギリス名誉革命—17世紀の大変動 歴史の流れを大きく変えた「イギリス革命」の時代を中心に、17世紀のヘゲモニー国家オランダとの同盟、立憲君主制の確立、ロンドン・シティの金融財政革命の展開などを考察する。
3 11/13 第一次帝国:大西洋を挟んだ帝国―18世紀前半 大西洋を挟んで展開した第一次イギリス帝国の実像を、イギリス「商業革命」、カリブ海の西インド諸島植民地、大西洋奴隷貿易の展開、強力な財政軍事国家の構築の観点から考察する。
4 11/27 第二次帝国:大西洋からアジアへ―18世紀後半 アメリカ独立革命の帰結と帝国体制の変容、東インド会社を中心とするアジアへの進出、世界で最初の「産業革命」(工業化)がイギリスで起こった理由を、世界史として考察する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、12月11日(水)を予定しています。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

秋田 茂
大阪大学栄誉教授
広島県生まれ。博士(文学、大阪大学)。アジア世界史学会会長歴任。2022年11月紫綬褒章。主要著書:『イギリス帝国とアジア国際秩序』(名古屋大学出版会、2003年:第20回大平正芳記念賞2004年);『イギリス帝国の歴史―アジアから考える』(中公新書、2012年:第14回読売・吉野作造賞2013年)
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