ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
東国戦国史概説―拡大する戦国大名北条領国
齋藤 慎一(東京都江戸東京博物館 分館 江戸東京たてもの園 学芸員)

曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全4回
・10月05日 ~
12月07日 (日程詳細) 10/05, 10/26, 11/16, 12/07 |
コード | 130216 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 12,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 14,542 |
目標
・東国戦国時代の政治史や時代背景の理解を目指す。
・戦国時代に活躍した著名人物を理解する。
・戦国城館について、その機能などをスライドや現地を訪問で実像を把握する。
・戦国時代の関東平野の空間を理解する。
・天正年間後半を中心とした北条氏の活動を理解する。
講義概要
戦国時代が終わりを告げる頃、小田原北条氏は関東平野全体を把握するような勢いを見せます。織田信長が本能寺の変で亡くなり、豊臣秀吉が時代の主役として登場した頃、関東平野ではいかなる動きがあったのかを解説します。
ダイナミックに展開する時期の人物・合戦・城館をとりあげ、現地への見学も行いつつ、関東戦国時代の実像を学びます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/05 | 北条氏照と八王子 | 甲州街道の宿場町八王子は現在も賑わいのある八王子市の中心的な商業地です。この町の起源は北条氏照が築いた本拠の城下町ですが、このころの様子はあまり知られていません。氏照以前の町場からどのように近世宿場町へと移り変わったか。当時の政治情勢を踏まえて紹介します。 |
2 | 10/26 | 神流川の合戦と若神子の合戦 | 天正10年(1582)、本能寺の変が起こります。直後に山崎の合戦がおこるなど、ポスト信長の混乱の時代が到来します。信長により静謐な時代を迎える期待が持たれましたが、関東平野でも再び戦乱の時代が訪れます。連続して起こった二つの合戦により、関東の中での覇権が模索されます。来る小田原合戦にむけてどのような政治的状況をもたらしたかを紹介します。 |
3 | 11/16 | 見学会:片倉城 | 東京都八王子市にある片倉城を見学します。東京都指定史跡となっており、遺構の残りはよく、都内の代表的な城跡のひとつです。しかしながら、その歴史的な背景については不明な点ばかりです。とはいえども遺構の残り具合の良さは抜群です。戦国時代に片倉城が重要な城として意識されていたことを物語っています。遺構を観察する醍醐味を味わってみたいと思います。 |
4 | 12/07 | 沼尻合戦 | 北関東の地で小田原北条家と佐竹・宇都宮ほか北関東の大名が激突します。従来あまり知られていなかったこの合戦は、中央での小牧長久手の合戦とも連動しており、戦国時代末期の重要な合戦です。この沼尻合戦の概略を把握し、いかに豊臣秀吉が関東を視野にいれるようになったかについて紹介します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆第3回講義(11/16)にて、実地研修を予定しています(詳細は講義中にお知らせいたします)。移動に時間がかかりますので、お申込みの際は、前後に時間の余裕をお持ち下さい。
◆実地研修は現地集合、現地解散となります(交通費別途負担)。
◆天候などの都合により、講座内容の順序を変更する場合があります。
講師紹介
- 齋藤 慎一
- 東京都江戸東京博物館 分館 江戸東京たてもの園 学芸員
- 明治大学大学院文学研究科博士後期課程(中退)、史学博士。吉川弘文館『中世東国の領域と城館』・歴史文化ライブラリー『中世武士の城』・『日本城郭史』、東京大学出版会『中世東国の道と城館』、講談社現代新書『中世を道から考える』、高志書院『歴史家の城歩き』、中公新書『江戸−平安時代から家康の建設へ』など、中世東国社会をさまざま事象から考える。