ジャンル 芸術の世界

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アヤソフィア大聖堂を通して中世の文化を見る

  • 秋講座

浅野 和生(愛知教育大学名誉教授)

曜日 月曜日
時間 13:00~14:30
日程 全6回 ・10月21日 ~ 12月02日
(日程詳細)
10/21, 10/28, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02
コード 730432
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・イスタンブールのアヤソフィア大聖堂を中心に中世の歴史を知る。
・モザイク壁画の意味を解読し理解する。
・中世建築、中世美術についての理解を深める。

講義概要

この講座では、イスタンブールのアヤソフィア大聖堂を中心にして、古代から中世の歴史や美術史の理解を深めます。この大聖堂は、6世紀にビザンティン帝国の首都コンスタンティノープル(現イスタンブール)に建てられ、かつては世界一大きな建築であり、内部にはキリスト教の場面や皇帝の肖像などを描いたモザイク壁画がほどこされました。1453年にビザンティン帝国はオスマン(トルコ)帝国に滅ぼされ、アヤソフィア大聖堂はイスラム教のモスクになりました。この建築物を、歴史、建築、美術の多方面から、画像を多用して読み解いていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/21 イスタンブールの歴史 イスタンブール(旧コンスタンティノープル)は4世紀にローマ皇帝コンスタンティヌスによって建設された都市です。これが作られ東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の首都となってアヤソフィア大聖堂が建てられるまでの歴史を解説します。
2 10/28 アヤソフィアとその周辺〜6世紀のイスタンブールに迫る この回では、アヤソフィア大聖堂が建てられた当時のイスタンブールがどのような町であったかを、現在も残っている建物や遺跡を元に再構築します。
3 11/11 アヤソフィア大聖堂の建築の特徴 アヤソフィア大聖堂の建築の一番の特徴は、巨大なドームの屋根を持っていることです。この回では、古代ローマにさかのぼってドーム建築の歴史を追い、アヤソフィア大聖堂の特徴を明らかにします。
4 11/18 初期のアヤソフィア大聖堂のモザイク壁画 モザイクは、古代から中世ではもっとも重要な場所に使われる美術の技法でした。この回は、アヤソフィア大聖堂の初期のモザイクを見ると同時に、当時の中世世界でどのようなモザイクが作られていたのかを紹介します。
5 11/25 中期・後期のモザイク壁画 アヤソフィア大聖堂は6世紀、初期ビザンティン時代の建物ですが、内部のモザイクはその後もずっと作り続けられました。それらのモザイクを見て意味を探るとともに、その背景となる歴史についても説明します。
6 12/02 アヤソフィア大聖堂の影響の広がり ビザンティン帝国は15世紀に滅ぼされてしまいましたが、アヤソフィア大聖堂の形はイスラム教建築に引き継がれました。またビザンティン建築・美術はずっと後の近代まで影響を与えています。最後の回では、アヤソフィア大聖堂がその後の時代に与えた影響についても調べていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、12月9日(月)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

浅野 和生
愛知教育大学名誉教授
大阪大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中退。西洋美術史専攻。アテネ工科大学留学。愛知教育大学助手、助教授、教授をへて同大学名誉教授。主著に「イスタンブールの大聖堂——モザイク画が語るビザンティン帝国」(2003年、中央公論新社)、「サンタクロースの島——地中海岸ビザンティン遺跡発掘記」(2006年、東信堂)、「ヨーロッパの中世美術——大聖堂から写本まで」(2009年、中央公論新社)、「図説 中世ヨーロッパの美術」(2018年、河出書房新社)、「エルサレムの歴史と文化」(2023年、中央公論新社)など。
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