ジャンル ビジネス・資格

早稲田校

情報としての言葉を伝える文章術 自らがメディアになるために

  • 秋講座

前田 安正(文章コンサルタント、元朝日新聞校閲センター長)

曜日 水曜日
時間 19:00~20:30
日程 全6回 ・10月09日 ~ 11月13日
(日程詳細)
10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/06, 11/13
コード 130805
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・誰が読んでもわかる簡潔な文章が書けるようになる。
・文と文章の構造を理解し、論理的な文章が書けるようになる。
・ChatGPTなどの生成AIには書けない自分の文章が書けるようになる。

講義概要

ChatGPTなどの生成AIが瞬く間に文章をつくる時代になりました。生成AIはネット上の言葉を組み合わせて文章をつくります。ネットの情報で文章をつくるのなら、生成AIに任せればいいのです。
しかし、あなたが頭の中で思い浮かべる事柄は、ネット上には存在しません。ここにあなたが文章を書く意義と価値があります。これは、会社に提出する文書であっても、個人でエッセイを書く場合であっても同じです。
ところが、文章に悩むのは、頭の中にある言葉のタネを探って、育て、言語化する方法を教わっていないからです。
この講座では、頭の中にある言葉のタネを見つけ、言語化し、わかりやすく簡潔な文章にする方法を考えていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/09 あなたは猫と犬の違いを書けますか? 犬と猫の違いは、子どもでもわかります。ところが、これを文章にしようとした途端、何をどう書けばいいのかがわからなくなります。なぜなら、違いを書けと言われると、両方を比べて違いを書こうとするからです。文章に対する固定観念を取ることから、書くとはどういうことかを考えます。
2 10/16 情報とメディアを知らないと文章は書けない 情報、メディアということばは、日常でも使われます。ところが、これらについて私たちはよく知らないのです。情報という概念を身近に理解できると、私たちが文章を書く意味が理解できます。それを伝えるためのメディアの特性と危うさも併せて考えていきたいと思います。
3 10/23 5W1Hの使い方、ご存じですか? 文章の書き方の基本に5W1Hがあると言われています。ところが、この使い方を知らないまま言葉だけが独り歩きしているのです。「文章を書くのになぜ5W1Hが必要なのか」「5W1Hで文章が書けるわけがない」。こうした疑問が起こるのも当然です。その疑問、払拭しましょう。
4 10/30 文は、豚まんよりミルフィーユ あらゆる文章の指南書には、「文は短く」と書いてあります。ところが、文が長くなるカラクリについては、なかなか言及していません。これには、きちんとした理由があるのです。豚まんとミルフィーユを例に、文の構造を理解すれば、その理由と対処法がはっきり見えてきます。
5 11/06 文章は、骨と肉と脈でできている 書きたいことがまとまらず、何をどう書いていけばいいのかわからなくなることがあります。しかし、文章を分解して、伝えたいこと(骨)、その理由(肉)、文と文をつなぐ(脈)ことを確認していけば、怖れるに足りません。伝えたいことを伝わる文章に作り変えていく方法を考えます。
6 11/13 文章は、高級ブティックよりコンビニを目指せ 文章は「伝えたいことを前に出せ」というけれど、それはどうしてなのか。結論は最後に書くものではないのか。こうした疑問はもっともなことです。それは、私たちが「起承転結」の呪縛に陥っているからです。高級ブティックとコンビニの陳列方法を例に、文章の構成を考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は11/20(水)を予定しております。
◆毎回、簡単なワークをします。筆記用具をお持ちください。

講師紹介

前田 安正
文章コンサルタント、元朝日新聞校閲センター長
早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了。
大学卒業後、朝日新聞社入社。校閲センター長・用語幹事などを歴任。ことばや漢字に関するコラム・エッセイを十数年執筆。
日本語・文章作法などの著書は、10万部超の『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)をはじめ16冊、累計約30万部。
2019年2月に文章コンサルティング会社、未來交創株式会社を設立。「情報としてのことばを伝える」をテーマに、企業・自治体で広報文の研修、コンサルティングなどを展開。テレビ・ラジオ・雑誌などのメディアにも数多く登場している。またライティングセミナー「マジ文アカデミー」、幼稚園・小学校受験願書コンサル「お受験は願書が8割」を主宰している。
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