ジャンル 日本の歴史と文化
オンデマンド
【オンデマンド】平安貴族の仕事と人生サイクル どこまで出世できるのか
井上 幸治(佛教大学講師、京都市歴史資料館館員)

コード | 920207 |
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定員 | 20名 |
単位数 | − |
会員価格 | 受講料 ¥ 7,920 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 7,920 |
目標
・平安貴族社会に対する理解を深める。
講義概要
「平安貴族」という言葉には、どことなく「仕事をしなくても優雅に暮らせる人」といったイメージが伴いませんか?でも、それは現代人の勝手なイメージにすぎません。ホンモノの平安貴族は、ちゃんと仕事をしています。とはいえ、現代の私たちとはちょっと(かなり)違いました。何がどう違うのでしょうか?この講座では、平安時代中期・後期の貴族たちを中心に、それぞれの仕事ぶりを垣間見るとともに、貴族といってもその実像は多様であったことを学びます。
各回の講義予定
回 | 講座内容 | |
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1 | 4つの身分と、その分担 | 平安時代中期・後期の貴族社会では、公卿・諸大夫・侍といった身分が成立してきていました。庶民も入れると、4つの身分です。第1回では、貴族社会を理解するために必要となる、この4つの身分について、それぞれがどのようなものであるのかを説明します。 |
2 | 年中行事の様子を見てみよう | 平安貴族の重要な仕事は、年中行事の遂行でした。ではその「遂行」とは、具体的にどのようなことをしていたのでしょうか?第2回では、いくつかの年中行事を取りあげ、そこで平安貴族たちが何をしていたのかを説明します。 |
3 | 昇進するのは幸せか? | 平安貴族たちは、仕事を経験していくにしたがって、それぞれの地位が上昇していきます。しかしその上昇には、差がありました。第3回では、平安貴族たちがどのような一生をたどっていたのかを、各身分ごとに、代表的な人物を取りあげながら、説明します。 |
4 | 仕事のテクニック | 平安貴族たちの仕事ぶりや人生サイクルを見てゆくと、身分の違いが大きく影響していたことがわかります。そうした制約の中で、平安貴族たちはどのようなテクニックを駆使していたのでしょうか。第4回では、平安貴族たちが仕事をしてゆく中で見せた、驚きの小細工を紹介し、私たちとの違いについて考えます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆視聴期間は一般申込開始(2024/06/04)から学期終了翌月末(2024/10/31)までになります。一般申込開始(2024/06/04)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2023年度 冬期 「平安貴族の仕事と人生サイクル」 (01/29〜02/26 月曜日、全4回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
講師紹介
- 井上 幸治
- 佛教大学講師、京都市歴史資料館館員
- 京都市(洛中)で生まれ、京都市(洛外)で育つ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学、立命館大学)。専門分野は、平安時代・鎌倉時代の貴族。なかでも事務官僚のような、身分・知名度の低い人々に注目している。2000年10月より京都市歴史資料館につとめ、2020年度より佛教大学非常勤講師。著作に『平安貴族の仕事と昇進 どこまで出世できるのか』(吉川弘文館、2023年)、『古代中世の文書管理と官人』(八木書店、2016年)などがある。