ジャンル 現代社会と科学

中野校

脱炭素社会におけるエネルギーを考える 脱炭素かエネルギーの安定供給か?日本の取るべき道は?

  • 冬講座

栗原 正典(早稲田大学教授)

曜日 水曜日
時間 15:05~16:35
日程 全4回 ・02月12日 ~ 03月12日
(日程詳細)
02/12, 02/19, 03/05, 03/12
コード 340724
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・エネルギーとは何か?なぜ人類生活に不可欠なのか?を理解し、エネルギーの現状を把握する。
・地球温暖化の抑制策として提唱されている「脱炭素」とは何かを理解する。
・「脱炭素」とエネルギーの安定供給を両立させるためのエネルギーベストミックスを考える。

講義概要

エネルギーは人類生活に不可欠である(エネルギーがなければ、我々は夏は暑さで、冬は寒さで死んでしまうし、ビルも道路も作ることはできない)ことは言うまでもないが、現在はこのエネルギーのほとんどを石油・天然ガス・石炭に代表される「化石燃料」で賄っている。一方で、近年は地球が温暖化しており、その主たる原因は化石燃料の燃焼に伴う二酸化炭素等の温室効果ガスの排出とされている。本講義では、エネルギーの現状や各種のエネルギーについて解説した後に、二酸化炭素の排出を抑制しつつエネルギーを安定的に供給する手法(エネルギーベストミックス)についてや、脱炭素・エネルギー安定供給の優先順位等について議論する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/12 エネルギー概説 エネルギーとは何か、薪から原子力までのエネルギーの変遷と現状、各種エネルギーの特徴、エネルギーの安定供給に向けた戦略、等について講義する。
2 02/19 パリ協定と脱炭素社会 地球温暖化の抑制に向けて世界約200 か国が合意して成立した条約であるパリ協定の内容と実現に向けたエネルギー政策(脱炭素社会の形成)について講義した後に、その実現性について議論する。
3 03/05 エネルギーベストミックス 脱炭素社会とエネルギーの安定供給を両立できるようなエネルギーの構成(ベストミックス)について議論する。
4 03/12 我が国のエネルギー戦略への提言とまとめ 最近TVのCMで「我が社ではカーボンニュートラルに向けて…の努力をしています」といった文言が散見されるが、脱炭素とエネルギー安定供給の両者を視野に入れた我が国の政府・企業がとるべきエネルギー戦略を提言する。
また、エネルギーの現状や喧伝されているエネルギー戦略の実現性等について、「正直に」私見を述べる。

備考

※講師都合により、2/26は休講になりました。補講は3/12に行います。

講師紹介

栗原 正典
早稲田大学教授
1955年横浜市生まれ。1978年早稲田大学理工学部資源工学科卒業。1980年同大大学院修士課程修了。1980年日本オイルエンジニアリング株式会社入社以来、数々の油層評価、シミュレーションスタディ、シミュレータの開発・改良および教育・研修のプロジェクトに従事。1992年、会社より派遣され、テキサス大学大学院石油工学科博士課程入学。3次元流線モデルを開発し、1995年Ph.D.取得。2009年同社取締役。2010年メタンハイドレート生産手法の研究で文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。2011年早稲田大学創造理工学部環境資源工学科教授に就任。産業界と海外での経験を学生に伝えようと奮闘中。石油技術協会会長、日本地層評価学会会長、石油学会理事を歴任。
主な著書(共著)に地球統計学(森北出版)、石油・天然ガス資源の未来を拓く(石油技術協会)、天然ガスのすべて(コロナ社)、石油鉱業便覧(石油鉱業連盟)、Monograph Series: Unconventional Gas and Tight Oil Exploitation(SPE)。

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