ジャンル 人間の探求
中野校
仏教思想特講 仏教的世界観を尋ねる
岩田 孝(早稲田大学名誉教授)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 10:30~12:30 |
日程 |
全4回
・01月07日 ~
01月28日 (日程詳細) 01/07, 01/14, 01/21, 01/28 |
コード | 340510 |
定員 | 15名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 21,120 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 24,288 |
目標
・日常的に用いられている仏教用語の本来の意味を理解する。
・仏教語辞典などを用いてテキストに出てくる未知の用語の大方の意味を把握できるようにする。将来的には、自分で書物を調べ、思考し、まとめるという作業が可能となることをめざす。
講義概要
仏教は大方の場合、日常生活の中で自然に受け入れられてきた。そのためか、具体的に仏教思想はどのような考え方からなるのかについては意識されていないように思われる。講義では、基本的な考え方を知るために、まず仏教の世界観について論じてみたい。私たちの住む世界はどのような構造から成り立っているのか、「私たち」と暗黙のうちに前提している自己の在り方はどのようなものなのか、という問題意識のもとに、世界観に関する教理の考察を行う。今回は、苦しみの原因としての多様な煩悩とそれら煩悩の断滅を論題とする予定である。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/07 | 仏教の世界観の概説 | |
2 | 01/14 | 『倶舎論』における法の二分類の概説。有漏法と無漏法に分類する場合の考え方の解説。 | |
3 | 01/21 | 有漏法とは、煩悩が随増することを可能にする物事である。それは、道諦を除いた有為法である。無漏法とは、煩悩を随増させない物事である。それは、道諦と三種の無為法である。 | |
4 | 01/28 | 法を有為法と無為法に分類する場合の考え方を解説する。有為法とは何か。有為法の全体像を知るために有為法の定義を考察する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は「仏教思想入門」を受講された方におすすめですが、初めての方も歓迎いたします。
◆少人数による演習に近い形式で講義を行います。
◆補講日は2月4日(火)を予定しております。
テキスト
テキスト
『ブッダの真理のことば 感興のことば』(岩波文庫)(ISBN:978-4003330210)
講師紹介
- 岩田 孝
- 早稲田大学名誉教授
- 1944年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得満期退学。哲学博士取得(ハンブルク大学)。印度の六派哲学学派やジャイナ教と仏教との思想上での討論という視点から、仏教における認識論、存在論、論理学を取り扱う。著書に『Prasanga und prasangaviparyaya bei Dharmakirti und seinen Kommentatoren』(Universität Wien 1993年)。