ジャンル 芸術の世界
中野校
世紀末ウィーンの「かわいい娘」 文学・オペレッタ・映画に見る「ズューセス・メーデル」像
満留 伸一郎(ドイツ文学者、東京藝術大学講師)

曜日 | 水曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全6回
・01月22日 ~
02月26日 (日程詳細) 01/22, 01/29, 02/05, 02/12, 02/19, 02/26 |
コード | 340412 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・「ズューセス・メーデル」を切り口に、ウィーン世紀末文化の新側面を知る。
・未知のものも含め、ウィーン世紀末文化に関する様々な作品に親しむ。
・「ズューセス・メーデル」を典型的存在とした世紀末ウィーンという社会背景について考える。
講義概要
「ズューセス・メーデル」とはオーストリア・ドイツ語で「かわい娘ちゃん」という意味。世紀末ウィーンに典型的な存在として、作家シュニッツラーが命名したことで定着しました。講座では、本家シュニッツラーの戯曲『恋愛三昧』(ロミー・シュナイダー、アラン・ドロン共演の映画版『恋ひとすじに』も鑑賞します)、オペレッタ『こうもり』のほか、『会議は踊る』、『たそがれの維納』などの映画を鑑賞しつつ、この「下層階級出身の、陽気で生命力にあふれ、恋を楽しむ魅力的な娘」の諸相を吟味、鑑賞します。また、このような女性のタイプを典型として生んだ世紀末ウィーンとはどういう社会であったのか、ということについても考えます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/22 | シュニッツラー『恋愛三昧』 | |
2 | 01/29 | エリック・シャレル監督『会議は踊る』 | |
3 | 02/05 | シュニッツラー『夢小説』 | |
4 | 02/12 | ヴィリ・フォルスト監督『たそがれの維納』 | |
5 | 02/19 | シュニッツラー『輪舞』、『ウィーンの青春』 | |
6 | 02/26 | ヨハン・シュトラウス『こうもり』 |
講師紹介
- 満留 伸一郎
- ドイツ文学者、東京藝術大学講師
- 1973年鹿児島県生まれ。東京大学独文科卒業後、同大学院博士課程単位取得満期退学。専門はドイツ語圏の文学と文化。東京藝術大学等でドイツ語、ドイツ文化に関する講座を担当。R.ムージルに関する諸論文のほか、著書に『散文へのプロセス』(合同会社Dの3行目)、訳書に『ムージル伝記』(共訳、法政大学出版局)、『芸術とむきあう方法』(ブリュッケ)等がある。