ジャンル 世界を知る

中野校

都市で読み解くヨーロッパ 美しい街並みを考える

  • 冬講座

加賀美 雅弘(東京学芸大学名誉教授、早稲田大学・東京大学講師)

曜日 水曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・01月22日 ~ 02月26日
(日程詳細)
01/22, 01/29, 02/05, 02/12, 02/19, 02/26
コード 340308
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・多様な地域からなるヨーロッパの特徴について理解を深めます。
・地理・歴史の視点から都市の街並みと政治や社会の関わりについて理解を深めます。
・日本と対比しながらヨーロッパの個性について理解を深めます。

講義概要

ヨーロッパには多様な文化があり、それに応じて国や地域ごとに個性ある都市があり、それがヨーロッパの魅力になっています。この講座では、ヨーロッパの都市に美しい街並みがあることに注目して、歴史ある建物が観光客を引きつける一方で、積極的に保存・復元されてきた理由を近代以降の政治や社会との関わりから解説します。さらに現代のヨーロッパの都市の特徴を、オーストリアの首都ウィーンを例にして具体的にご紹介します。できるだけ多くの写真を使って解説し、今のヨーロッパの都市を実感していただきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/22 ヨーロッパの都市の特徴 ヨーロッパの都市には見ごたえのある街並みがあり、多くの観光客を集めています。講義ではイタリアとドイツ、さらには東ヨーロッパなど地域による都市の違いに着目しながら、ヨーロッパの都市の特徴をその歴史を踏まえて具体的に解説します。
2 01/29 観光客が求める美しい都市 ヨーロッパの都市には歴史的な街並みが多く残されており、世界各地から観光客が訪れています。講義では、なぜ歴史的な街並みが観光客の目を引くのか、そして観光客はヨーロッパの都市で何を求めているかを、ドイツを中心にして歴史的に解説します。
3 02/05 歴史的な街並みが保存される都市 ヨーロッパの都市の街並みは、歴史的な建物の文化財指定や建物規制などによって修復・保存が行われ、現在までしっかりと保たれています。講義では、パリやワルシャワなどいくつかの都市の建物を例にして、美しくあり続けているヨーロッパの都市の特徴について解説します。
4 02/12 歴史的な街並みが復元される都市 ヨーロッパの都市では、失われた街並みの復元が積極的に行われています。講義では、かつてドイツで最も美しいとされた都市ドレスデンに注目して、大空襲による破壊と社会主義時代の改造という過去と、現在進行中の美しい街並みの復元について解説し、なぜヨーロッパでは歴史的な街並みが大切にされるのかを考えます。
5 02/19 ウィーンの街の歩き方(1)帝都の街を楽しむ かつてハプスブルク帝国の首都だったウィーンの街並みは、現代にまでしっかりと受け継がれています。そのためウィーンは世界的な観光地になっています。講義では、ウィーンという都市のとらえかたを解説したうえで、歴史ある街の魅力を歩行者の目線でご紹介します。
6 02/26 ウィーンの街の歩き方(2)外国人の街を楽しむ 現代のヨーロッパの大都市に共通してみられるのが増加する外国人です。ウィーンには民族や出身国ごとに外国人が集まって暮らす地区がいくつもあり、そこには市場や看板など独特の街並みが見られます。講義では、特にトルコ人と中国人の地区を歩行者の目線でご紹介し、彼らの暮らしぶりに迫ります。

講師紹介

加賀美 雅弘
東京学芸大学名誉教授、早稲田大学・東京大学講師
専門分野は、ヨーロッパ地誌およびエスニック研究(特にロマ)。理学博士。東京学芸大学のほか、早稲田大学や東京大学などでヨーロッパの地理に関する授業を担当。『国境で読み解くヨーロッパ』(2022年、朝倉書店)をはじめ、『食で読み解くヨーロッパ』(2019年、朝倉書店)、『景観写真で読み解く地理』(2018年、古今書院)、『「ジプシー」と呼ばれた人々』(2005年、学文社)、『ハプスブルク帝国を旅する』(1997年、講談社現代新書)などヨーロッパに関する著作物が多数。20年以上にわたってNHKテレビ高校講座「地理」の講師を担当してきた。

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