ジャンル 世界を知る
中野校
イタリア史を知る―イタリア移民の世界
北村 暁夫(日本女子大学教授)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全3回
・01月10日 ~
02月14日 (日程詳細) 01/10, 01/24, 02/14 |
コード | 340305 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・19〜20世紀におけるヨーロッパからの移民に関する知識を身につける。
・イタリア統一以後の、移民を生み出す社会経済的な状況に対する理解を深める。
・ヨーロッパや南北アメリカにおけるイタリア移民に関する理解を深める。
講義概要
イタリアは、1861年の国家統一以降、100年あまりにわたって、ヨーロッパ諸国や南北アメリカ、オセアニアに、2700万人にも及ぶ移民を送り出しました。多くの国ではマイノリティという位置ながら、イタリア移民は一定の存在感を発揮してきました。この講座では、多くの移民を送り出すに至ったイタリア国内の経済・社会状況を概観したうえで、フランスとアルゼンチンを事例として、イタリア出身の人々がそれぞれの国でどのようなコミュニティを形成し、現地の人々といかなる関係を築いたか、論じます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/10 | なぜ多くの人々がイタリアから旅立ったのか | 「イタリア移民」と聞くと、南イタリアの人びとというイメージがあるかもしれませんが、国家統一から第一次世界大戦までの時期には、移民はイタリア全体の現象でした。なぜ多くの人々がイタリアから旅立ったのか、その社会的・経済的な原因と、移民が地域社会にもたらした影響について、語ります。 |
2 | 01/24 | フランスのイタリア移民 | フランスが早くから移民を受け入れた国であることはよく知られていますが、イタリアからも1870年代以降、多くの移民がフランスに向かいました。同じヨーロッパ人とはいえ、フランスでは時に激しいイタリア移民に対する排斥が行われました。そうした排斥の実態と、イタリア出身の人びとが次第にフランス社会に統合されていく過程について、語ります。 |
3 | 02/14 | アルゼンチンのイタリア移民 | もともと人口寡少のアルゼンチンが経済的に発展した時期と、イタリアから移民が大量に流入した時期が重なったこともあり、アルゼンチンでは二人に一人が「イタリア系」であるとも言われています。アルゼンチンの経済や文化の発展にイタリア移民が行った貢献と、20世紀末にそれとは逆に、アルゼンチンからイタリアへの移民が増大していった経緯について、語ります。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合は2月14日に補講を行う予定です。
備考
2月7日は休講となりました。補講は2月14日に行います。
講師紹介
- 北村 暁夫
- 日本女子大学教授
- 1959年東京生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程中退。専門分野は、イタリア近現代史、ヨーロッパ移民史。著書・編著に、『ナポリのマラドーナ』(山川出版社)、『イタリア史10講』(岩波新書)、『近代ヨーロッパと人の移動』(共編著、山川出版社)、『近現代ヨーロッパの歴史』(共編著、放送大学教育振興会)などがある。