ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

宇宙とは何ものなのか―宇宙論の基礎と概要

  • 冬講座

松原 隆彦(高エネルギー加速器研究機構教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全8回 ・01月18日 ~ 03月15日
(日程詳細)
01/18, 01/25, 02/01, 02/08, 02/15, 02/22, 03/01, 03/15
コード 140789
定員 40名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・現代宇宙論の基本的な概念を、数式を使わずに直感的に理解する
・宇宙の時間的空間的な広がりを感じられるようにする
・現代宇宙論の最先端の研究における話題に触れる

講義概要

宇宙は全体としてどのようなものなのか、どのようにして今の姿になり、どのような成り立ちをしているのかを明らかにしようとする宇宙論についての入門的な基礎と概要を講義します。数式を用いず直感的に理解できるように説明します。宇宙の全体像、そして私たちは宇宙の中でどのような位置にいるのか、現在までに明らかになっている科学的知識の範囲を学びます。確実に成り立つことがわかっている宇宙の性質と、まだ理論的な推測に過ぎず今後の研究で明らかにすべきことの区別をはっきりさせるように留意しつつ、現代宇宙論の概要を全8回でお話しします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/18 宇宙像の広がり 歴史的に人類はこれまでどのような宇宙の全体像を描いてきたのかを学びます
2 01/25 宇宙の誕生から終焉まで 現代宇宙論が明らかにした宇宙の始まりから終わりまでについて何がわかっているのかを学びます
3 02/01 時間と空間の物理学 現代宇宙論を支える理論の大きな柱である相対性理論の概略を紹介します
4 02/08 ダークマターとダークエネルギー 宇宙の主要な成分は目に見えない物質やエネルギーでできています
5 02/15 宇宙マイクロ波背景放射 宇宙全体に満ちている微弱な電波は宇宙誕生の鍵を握っています
6 02/22 元素合成と初期宇宙 私たちの身の回りにある物質の起源は初期の宇宙にあります
7 03/01 極初期宇宙 宇宙の誕生直後に何が起きたのかについての仮説を含む理論研究を紹介します
8 03/15 宇宙は奇妙な存在 この宇宙はなぜか生命が生まれるためにとても都合よくできていますが、それは一体どういうことでしょうか

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は2023年度冬学期の同講師の講座をもとに新たな知見を加え内容を刷新しています。
◆参考図書として、「宇宙とは何か」(松原隆彦著、SB新書)をお読みいただくとより理解が深まります。(購入は必須ではありません)

備考

本講座は、講師のやむを得ない事情により開講中止となりました。

講師紹介

松原 隆彦
高エネルギー加速器研究機構教授
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授.博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。著書は『現代宇宙論』『宇宙論の物理 上・下』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』『宇宙のかたち』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』『私たちは時空を超えられるか』(SBクリエイティブ)、『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』(山と渓谷社)、『なぜか宇宙はちょうどいい ーこの世界を創った奇跡のパラメータ22』(誠文堂新光社)など多数。
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