ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
「中国社会、その真実」2025 大国中国の光と闇に迫る
青樹 明子(ノンフィクション作家、日中友好会館理事)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全4回
・01月17日 ~
02月07日 (日程詳細) 01/17, 01/24, 01/31, 02/07 |
コード | 140795 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・政治経済問題の根幹を成す“中国社会”の表裏を概観する。
・台頭する中間層の実態を把握し、彼らが中国をどう動かすかを考える。
・現代中国で起きる社会現象は、日本にどう影響するかを考える。
講義概要
コロナ以降中国との交流が絶え、日中関係は氷河期が続き、日本人の持つ中国のイメージは最悪といっていい。靖国神社観、水産物輸入停止、日系企業駐在員起訴など多方面で“何故だ?”と感じることも多い。しかしいまや中国は世界に影響を及ぼす大国となった。日本も政治経済社会、あらゆる方面で中国とは切っても切れない関係にある。
“不思議”が多いこの国と付き合っていくためには、光と闇の存在を把握し、真実の中国を知ることが求められる。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/17 | 中間層の台頭 | 中国の中間層は、4億人ともいわれている。彼らの衣食住の実態を見つつ、大国・中国の将来像を考察する。一方で我々が知る“中国社会”とは、ほぼ都会の事情である。しかし中国人の半分は農業従事者であり、地方の農村に住む。秘密のベールに包まれた中国の農村の実態も合わせて考える。 |
2 | 01/24 | 少子高齢化社会という苦悩 | 日本を凌ぐ少子高齢化のスピードで、2050年には高齢者だけで5億人という試算もある。教育費高騰などもあり、子供二人で人生崩壊ともいわれる。お一人様経済、シルバー経済を考察しつつ、何故一人っ子政策撤廃が効果をなさなかったのかを考える。 |
3 | 01/31 | 一人っ子という悲劇 | 恐ろしい競争社会に倦む若者たち。受験戦争、就職難、結婚難に疲弊し、競争をやめる若者が増えてきた。彼らが中国人社会に与える影響とは何か。21世紀の超大国を担う若者たちの生態を考察。 |
4 | 02/07 | 社会の新潮流 | 競争を放棄した若者たちの間では、新たな潮流が見られるようになった。寝そべりからFIRE、そして“専業子供”という言葉も社会を賑わせている。そして原発処理水問題は中国社会の大きな反発を招いた。しかしその基となる情報は中国メディアである。メディア、そしてSNSは西側諸国とは異なる性格を帯びている。中国メディアの特性とその影響力を追う。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は2月14日(金)を予定しています。
◆本講座は2022年度冬学期に開講した同講師の講座の内容が一部重複しますが、新たな知見を盛り込んでいます。
講師紹介
- 青樹 明子
- ノンフィクション作家、日中友好会館理事
- 早稲田大学第一文学部卒業。同大学院アジア太平洋研究科修了。ノンフィクション作家。日中友好会館理事。10年間にわたり中国のラジオ局にて「日本」を発信する番組制作・MCを務める。近著に『家計簿からみる中国いまほんとうの姿』『中国人が上司になる日』『中国人の頭の中』など。