ジャンル 世界を知る
早稲田校
チベットの将軍になった日本人 矢島保治郎 無銭旅行者が参謀本部の工作員になるまで
石濱 裕美子(早稲田大学教授)

曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全1回
・02月15日 ~
02月15日 (日程詳細) 02/15 |
コード | 140310 |
定員 | 40名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 5,940 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 6,831 |
目標
・明治末期の東アジアの国際情勢を知る。
・交通の発達により庶民が大陸旅行が可能となり、結果歴史の転換期に関わっていたことを知る。
・国際結婚、ハーフの子供をつれて日本に帰国した人の戦中・戦後がどのようなものであったかを知る。
講義概要
明治末期、交通の発達によって庶民にも世界旅行の可能性が開け、世界無銭旅行が若者たちのブームになっていた。
矢島保治郎は世界無銭旅行者として単身チベットに潜入し、ラサを占領する清朝軍とチベット人との市街戦を目撃した。矢島の二度目のチベット潜入は参謀本部の密命を受けてのものであり、ダライ・ラマ13世がチベットに帰還した後、矢島はラサに住み込みチベット軍の調練にあたり、チベット女性と結婚し、子をなした(その子は日中戦争で戦死)。最終的にはイギリスの圧力により矢島はチベットからの退去を余儀なくされるが、彼の人生はまさに国際的に活動をした明治の大陸浪人の典型例でもあった。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 02/15 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
講師紹介
- 石濱 裕美子
- 早稲田大学教授
- 出身地:東京都。博士(文学)。研究分野:チベット・モンゴル・満洲の歴史と文化。主な著訳書等:『ダライ・ラマと転生』(扶桑社)、『物語チベットの歴史』(中公新書)、『世界を魅了するチベット』(明石書店)、『ダライ・ラマの仏教入門』(光文社)、『チベット仏教世界の歴史的研究』 (東方書店)など。