ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

ジャーナリズムの過去・現在・未来 具体テーマに沿って考える入門的な講座

  • 冬講座

金平 茂紀(ジャーナリスト)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・01月06日 ~ 03月17日
(日程詳細)
01/06, 01/20, 02/03, 02/10, 02/17, 03/03, 03/10, 03/17
コード 140739
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・テレビ・ジャーナリズムの現状を冷徹に分析してみよう。
・既存のテレビ・ジャーナリズム論を越えることを試みる。
・テレビ以外のメディアを視野に入れて考える。とりわけ新聞、出版、SNS。

講義概要

ジャーナリズムの現状を冷徹に見つめる作業を、受講者の皆さんとともに行いたいと考えています。今期も、具体的なテーマに沿って、メディアがそれぞれのテーマをどのように扱ってきたのかを概観し、今後のジャーナリズムのゆくえを考えてみたいと思います。欧米も、そして日本も、政治の顔が変わって動き出しているのが今学期の特色です。とりわけ、既存メディアとオンライン・メディアの相克という構造的な変化が今期講座を貫くひとつの大きなテーマになると思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/06 オリエンテーション  メディアの激変と既存メディア SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の社会への浸透によって、既存のマスメディア(新聞、テレビ、出版)は大きな変容を遂げています。そのインパクトの大きさを冷徹に考えてみる作業から始めてみたいと思います。
2 01/20 事例研究1 原子力をめぐるテレビ報道 テレビというメディアは、これまで原子力をめぐるさまざまなテーマをどのように扱ってきたのかを概観します。その上で、今、何が喫緊の課題なのかを考えてみたいと思います。
3 02/03 事例研究2 沖縄をめぐるテレビ報道その1 テレビの中で、沖縄の基地問題、安全保障のなかでの沖縄の位置づけなどがどう報じられてきたのかを3回にわたって考えてみたいと思います。まずは、沖縄戦の歴史や基地問題、沖縄復帰といった事実を整理してみます。復帰50年にちなんで制作されたテレビドキュメンタリーも見ることになると思います。
4 02/10 事例研究3 沖縄をめぐるテレビ報道その2 テレビの中で、沖縄の基地問題、安全保障のなかでの沖縄の位置づけなどがどう報じられてきたのかを3回にわたって考えてみたいと思います。まずは、沖縄戦の歴史や基地問題、沖縄復帰といった事実を整理してみます。復帰50年にちなんで制作されたテレビドキュメンタリーも見ることになると思います。
5 02/17 事例研究4 沖縄をめぐるテレビ報道その3 テレビの中で、沖縄の基地問題、安全保障のなかでの沖縄の位置づけなどがどう報じられてきたのかを3回にわたって考えてみたいと思います。まずは、沖縄戦の歴史や基地問題、沖縄復帰といった事実を整理してみます。復帰50年にちなんで制作されたテレビドキュメンタリーも見ることになると思います。
6 03/03 事例研究5 ウクライナ戦争の現在地/パレスチナ(ガザ)をめぐる殺戮の現在地 この講義の時点でウクライナで続いている戦争が、どのようになっているのかはわかりません。ただ、ウクライナ戦争が長期化、泥沼化するとの予想がすでに出ています。ウクライナ戦争をテレビがその時点でどう扱っているのかを見つめてみたいと思います。さらに、こちらも全く予想がつかない悲惨な状況が続くガザでの殺戮について、向きあい、考えてみたいと思います。
7 03/10 事例研究6 旧統一教会問題をめぐって 旧統一教会をめぐって、テレビ報道はこの2年、何をどのように伝えて来たのかを概観し、予想される安倍元首相銃撃殺害事件の被告の初公判のゆくえや、教団への解散命令などについて考えます。ただし、今後の動きによっては、日程・内容の変更もあり得ると思います。きわめてアクチュアルなテーマでもあります。
8 03/17 中間まとめ 講座で扱えなかったテーマも含めて 歴史認識の問題、ジェンダーをめぐる問題、地球温暖化をめぐる報道、世代間戦争の問題など、皆さんのリクエストに応じて、中間まとめ的に考えてみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆政治・経済・社会情勢等の変化によって、講座内容が変更になることがあります。

備考

※1月27日は休講になりました。補講は3月17日に行います。

講師紹介

金平 茂紀
ジャーナリスト
ジャーナリスト。TBS「報道特集」キャスター(2010年〜2024年)、早稲田大学政治経済学術院客員教授(2013年〜2022年)、沖縄国際大学非常勤講師(2022年〜2023年)などを歴任。日本ペンクラブ理事(言論表現委員長)。1953年、北海道旭川市生まれ。1977年、TBS入社。以降、同局でモスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長などを歴任。2004年度、ボーン上田記念国際記者賞受賞。2022年度、外国特派員協会「報道の自由賞」受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』『筑紫哲也NEWS23とその時代』など多数。翻訳書に『じじつは じじつ、ほんとうのことだよ』。自由で開かれた議論と、想像力を広げる魅力あるカレッジを共につくっていくことが目標です。
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